解説
男娼として育った青年の苦悩と葛藤を描く青春映画。監督・製作は「アダプテーション」などの俳優として知られ、これが監督デビュー作となるニコラス・ケイジ(脇役で出演も)。撮影は「すべての美しい馬」のバリー・マーコウィッツ。音楽は「ノックアラウンド・ガイズ」のクリント・マンセル。出演は「スパイダーマン」のジェームズ・フランコ、「ヤング・ブラッド」のミーナ・スヴァーリ、「リトル・ヴォイス」のブレンダ・ブレッシン、「プレッジ」のハリー・ディーン・スタントン、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のシーモア・カッセルほか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「ソニー」のストーリー
1981年。ニューオリンズの歓楽街に、軍を除隊したソニー(ジェームズ・フランコ)が帰ってきた。娼館を営む母親ジュエル(ブレンダ・ブレッシン)のもと、少年時代から男娼として完璧な教育を受けてきたソニーは、その類い稀な容貌と才能で街の伝説になっていた。以前の生活を望んでいたジュエルは早速彼に仕事復帰を促すが、ソニーはこの世界から足を洗い、普通の人生を手に入れようと決意していた。新しい生活をスタートさせるため、軍隊の友人を頼って家を出るソニー。しかしそこで堅気の人間たちの乱れた生活を目にした彼は幻滅し、また元の生活へと舞い戻ってしまう。そんな中でソニーは、ジュエルのもとで働く新入り娼婦キャロル(ミーナ・スヴァーリ)と心を通わせる。だが、現状に甘んじているソニーに対し、キャロルは荒んだ境遇からの脱出を願う気持ちが強くなる。キャロルは一緒に旅立とうと誘い掛けるが、ソニーがどうしても踏み切れないため、プロポーズされた冴えない中年の客との結婚を選択する。孤独に打ち拉がれるソニーに追い打ちをかけるように、年上の友人ヘンリー(ハリー・ディーン・スタントン)が事故死。しかもジュエルから、彼がソニーの父親であるという驚愕の事実を知らされた。そして、いよいよキャロルが町を出て行く時がくる。ソニーは彼女が乗った車を追いかけようかどうか葛藤したまま、家の前のドアから動けないのだった。
「ソニー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ソニー」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2002 |
公開年月日 | 2004年4月17日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | サターン・フィルムズ |
配給 | ギャガ |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2004年6月上旬号 | 劇場公開映画批評 ソニー |
2004年7月上旬号 | 日本映画紹介/外国映画紹介 ソニー |