解説
留守宅を転々としているミステリアスな青年と、孤独な人妻の異形の恋を描いたラヴ・ストーリー。監督・製作・脚本・編集は「サマリア」のキム・ギドク。出演は『憎くても もう一度』(V)のイ・スンヨン、『愛のゴースト』(V/イ・ヒョンギュン名義)のジェヒほか。2004年ヴェネチア国際映画祭4部門(監督賞、国際映画批評家同盟賞、世界カソリック協会賞名誉賞、ヤング獅子賞)、2005年サン・セバスチャン国際映画祭国際映画批評家同盟賞など受賞。
ユーザーレビュー
「うつせみ(2004)」のストーリー
青年テソク(ジェヒ)は、バイクで街を駆け巡りながら、留守の家に次々と侵入して、住人が戻るまで勝手に過ごすことを日常としている。ある日のこと、忍び込んだ豪奢な朝鮮家屋で、テソクは人妻ソナ(イ・スンヨン)と運命的に出会う。独占欲の強い夫の暴力により、悲惨な結婚生活を送っていたソナは、テソクに助けを求めるかのような視線を無言で送る。一度は立ち去ったテソクだが、再びその家へと戻り、ゴルフクラブでソナの夫にボールを叩きつけ、ソナを連れて家を出た。それからはソナと一緒に、留守宅に侵入する生活を続けるテソク。2人はやがて恋に落ちていった。だがとある家で、肺ガンで死亡していた老人を埋葬したことで、殺人の疑いをかけられたテソクは逮捕。ソナは夫に連れ戻されてしまう。だがテソクは刑務所の中で、気配を消す訓練を積むようになる。まもなく釈放となったテソクは、まるで幽霊のようにソナの家に忍び込む。再会したテソクとソナはキスを交わし、2人はソナの夫に気づかれないまま同じ家で暮らすのだった。
「うつせみ(2004)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「うつせみ(2004)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | 韓国 日本 |
製作年 | 2004 |
公開年月日 | 2006年3月4日 |
上映時間 | 88分 |
製作会社 | キム・ギドク・フィルム=シネクリックエイジア |
配給 | 角川ヘラルド・ピクチャーズ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/utsusemi/ |
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