「ダーウィン・アワード」のストーリー
優秀なプロファイラーでありながら、血を見ると失神してしまう欠点を持つサンフランシスコ市警殺人課のマイケル(ジョセフ・ファインズ)。彼はその欠点が原因で連続殺人犯を取り逃がし、辞職する羽目になる。次の仕事を探していた彼は、ダーウィン賞の受賞者が保険会社に毎年数百万ドルの損失を与えていることに気付く。自分のプロファイリング能力でそのリスクを回避できると保険会社に売り込んだ彼は、女性調査員シリ(ウィノナ・ライダー)と共に、ダーウィン賞の事件を調査するため旅に出る。次々と彼らの前に現れる、想像を絶する事件の数々。サンフランシスコでは、高層ビルの強化ガラスの強度を証明しようとした男が、自らガラスに突っ込む。ところが、悲しいかなガラスは見事に割れ、男は地面に向けて真っ逆さま…。イリノイでは、男が自販機の下敷きになって死亡。取り出し口に無理やり手を入れて商品を取り出そうとして機械が倒れたのだ。彼の年収は1,000万円以上だったらしい…。ミネソタの湖では中年男二人が釣りをするために、氷が張った湖面を割ろうとダイナマイトを使用。しかし誤ってクルマが大破、一人が湖に落ちる。救助しようとした男がロープの代わりにライフルを差し出したところ…。ネバダでは自分のスピード狂をアピールしようとした男が、車にロケットエンジンを取り付け、時速650キロで空の彼方に…。オレゴンでは、車の速度を一定に保つオートクルーズを『自動操縦』と勘違いし、車中でイチャついていた夫婦が歯科医院に突っ込み、大惨事。そしてタコマでは、コンサートチケットを手に入れられず、怒りのあまりドラッグでラリった男が、無理やり塀を乗り越える。しかし、その先は垂直に切り立つ絶壁。助けようとした仲間が、なぜかクルマで塀に突っ込んで…。あまりのクレイジーぶりにあきれながらも、その自由な生き方に、マイケルは次第に影響を受けていく……。