解説
マニラで生きる実在のストリートチルドレンたちが貧しくも優しさにあふれた日常生活を演じる、子供と家族の愛の物語。監督は「ハルコ」(04)の野澤和之。出演している子供たちはすべて本物の路上生活者か、以前そうした生活をしていた子供たちを起用している。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「マリアのへそ」のストーリー
舞台はフィリピン、マニラ。6才のマリア(Rica Fortuna)は、2人の兄、12才のジョエル(Edward Pateros)と16才のアラニオ(Darwin Malday)、そして父(Raul Morit)との4人家族。母は行方不明である。彼ら家族はこの大都市の片隅で路上生活をしている。父は酒に溺れる毎日を送っている。この家族は、子供たちのわずかな収入で辛うじて生きながらえている。長男のアラニオは、新聞を売り、駐車場で見張りの仕事をする。夕闇の中で、四人の家族は身体を寄せ合い貧しい夕食の時間を過ごす。粗末な食事を丁寧に分け合いながら、それでも楽しく話し、笑みを浮かべて食べる時、マリアはほのぼのした幸福感に満たされる。それがすむと、四人は歩道をベッドにして眠りにつく。ブッチ(Butch Nerja)は教師をしながら、ストリートチルドレンたちが生活する通りを毎日見て回り、道端で勉強を教えている。実は彼自身もかつてはストリートチルドレンであったのだ。彼は子供たちを見ていると、まるでかつての自分を見ているようでとても放っておけないのである。だから毎日毎日こうして、彼らの顔を見ずにはいられないのである。アラニオはどうしていいのか わからない。新聞を売り、駐車場で働き、家族と路上で食事をして眠る。それでいいような気がする、でもいけないような気もする。ブッチに勉強することをすすめられる。自分はいったいどこにいるのか? どこへいくのか? ジョエルは元気で、気楽で、明るく、ちょっと利かん気だが、妹のマリアにはとても優しい。勉強はあまり得意ではないけれど、絵を描くことが大好きだ。ジョエルこそ子供の中の子供と言えるのかもしれない。父親は自らの不甲斐なさを乗り越えようと、かつてしていたペディキャブの運転を再開しようと画策する。しかしその結果は、この家族の運命を思わぬ方向に導いてしまう……。
「マリアのへそ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「マリアのへそ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 社会派 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2008年2月16日 |
上映時間 | 106分 |
製作会社 | 「マリアのへそ」製作委員会 |
配給 | 「マリアのへそ」製作委員会 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |