解説
屋上に公園を設置する一風変わったラブホテルに集う、様々な事情を抱えた女性たちとオーナーである初老の女性の交流を描いたファンタジックな雰囲気漂う物語。短編映画「珈琲とミルク」が内外の映画祭で評価された熊坂出監督の長編デビュー作。主演は「蟲師」のりりィ。共演にちはる、神農幸など。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
-
【DVD】パーク アンド ラブホテル
TVで観る
ユーザーレビュー
「パーク アンド ラブホテル」のストーリー
バックパックを背負い、髪を銀色に染めた少女、美香(梶原ひかり)はポラロイドカメラで目につくものを撮影しながら街を彷徨っていた。見知らぬ街角に建つ少しくたびれたラブホテルのそばを通りかかると、彼女は老人や子供たちが次々とホテルに入っていく不思議な光景に遭遇、彼らの後に続いてラブホテルに入っていく。驚いたことにその屋上で彼女が目にしたのは、滑り台やブランコ、そしてベンチ。ラブホテルの屋上は人々が思い思いに自由な時間を過ごす公園だった。そこで出会ったのは、とっつきにくく無愛想な初老のラブホテルのオーナーの艶子(りりィ)。艶子は、家出をして行き場のない美香を見かねてその夜の寝床を提供。美香は艶子に何かと生意気な口をきくが、艶子は彼女が心に深い孤独を抱えていることを見抜く。艶子は毎朝、ホテルの前の道を丁寧に掃くのが日課。そのたびに、ウォーキングしながら通り過ぎる若い女性と「おはようございます」と挨拶を交わす。そんな朝が16年間続いていた。だがある日突然、月(ちはる)と名乗るその女性が「ここで働かせてください」と艶子に頼んでくる。月にもまた何か人に言えない事情がありそうだった。ラブホテルの常連マリカ(神農幸)は、金属製のアタッシュケースを手に毎回別の男とホテルにやってくる変わった女だった。彼女はフロントで艶子に威張り散らしていたが、偶然にも艶子の“ある秘密”を知ってしまう。艶子の秘密と引換えに自分の“秘密”を艶子に伝えようとするマリカ。それぞれの胸の内に深い孤独と絶望感を秘めた女たちと、それらを優しく包み込む艶子の存在。互いの心が鏡のように共鳴しあい、やがてラブホテルの屋上の小さな公園から人生を肯定する喜びが溢れ出すのだった……。
「パーク アンド ラブホテル」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「パーク アンド ラブホテル」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2008年4月26日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | PFFパートナーズ(ぴあ=TBS=TOKYO FM=IMAGICA=ヒューマックスシネマ=エイベックス・エンタテインメント) |
配給 | マジックアワー |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2008年5月上旬特別号 |
キネ旬チョイス 「パーク アンド ラブホテル」 熊坂出[監督] インタビュー キネ旬チョイス 「パーク アンド ラブホテル」 作品評 |