解説
近頃流行の心理的西部劇の1つ。リチャード・エメリー・ロバーツのベスト・セラー小説から、「折れた槍」でアカデミー賞を得た、フィリップ・ヨーダンと「平原の落雷」のラッセル・ヒューズが共同脚色し、「戦略空軍命令」のアンソニー・マンが監督した。撮影は「裸の拍車」のウィリアム・メラー、音楽は「長い灰色の線」のモリス・W・ストロフ。主な出演者は、「恐怖の土曜日」のヴィクター・マチュア、「コマンド」のガイ・マディソン、「荒野の三悪人」のロバート・プレストン、「マッコーネル物語」のジェームズ・ウィットモア、新星アン・バンクロフトなど。ウィリアム・ファディマン製作。
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ユーザーレビュー
「シャロンの屠殺者」のストーリー
1860年代。ジェッド(ヴィクター・マチュア)、ガス(ジェームズ・ウィットモア)、マンゴーの3人は毛皮を持って町へ行く途中、インディアンに襲われた。命だけは助かったものの、売るものはない。一行はシャロンの要塞のリォーダン大尉(ガイ・マディソン)の許で斥候となった。大尉はガスをメドフォード要塞に連絡に出し、ジェッドはガスの身を案じて後を追った。探について見ると、ガスは負傷していた。砦の指揮は、“シロウの屠札者”と呼ばれるマーストン大佐(ロバート・プレストン)がとっていた。大佐は自分の立身出世のためには、部下をも犠牲にするという男で、ジェッドは最初から大佐と気があわなかった。だが、彼は冷酷な夫に泣く大佐の妻コリナ(アン・バンクロフト)に心惹かれた。大佐の腹心のデッカー曹長は、そうしたジェッドを憎んだ。原住民の動勢を探るため、大佐は自ら斥候に出た。道案内はジェッド。帰途、熊を捕らえる穴におちた大佐を、ジェッドは捨てて砦へ戻った。大佐が死ねば無謀な戦は避けられる。優勢な敵に砦を出て戦うという大佐の作戦にジェッドは反対だった。しかしコリナは1人、夫を探しに出た。彼もやむなく行を共にし、大佐を連れ戻した。大佐は意地になって討伐命令を出した。討って出れば全滅は必至、ジェッドは兵士たちを説いて出撃中止を計った。これを知ったデッカーは彼を喚問、2人は城壁で争い、デッカーは落ちて死亡した。大佐は怒った。身の危険を知りジェッドは森へ逃れた。戦は苦戦また苦戦。部隊の危険を知ったジェッドは部隊に合流、自ら殿りを引き受け部隊を砦へ戻した。途中大佐は戦死した。1ヵ月の後、仕官に任命され、彼は全員に初めて号令をかけた。その姿をコリナが見詰めていた。
「シャロンの屠殺者」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「シャロンの屠殺者」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 西部劇 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1955 |
公開年月日 | 1956年1月14日 |
上映時間 | 99分 |
製作会社 | コロムビア映画 |
配給 | コロムビア |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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