リーアム・ニーソンがアクション映画を続けて出演するようになった最初の方の映画か。いつも言っているが、彼とアクション映画とは何か繋がんないんだけど。彼の歳を見るともう70歳を過ぎていて、この映画の頃でももう50歳後半の年齢だ。よくこの年齢からアクション映画に出続けたものだ。
「ニキータ」や「レオン」もアクション映画と言えばそうだが、ちょっと毛色の変わったアクション映画だ。製作と脚本(共同)をリュック・ベッソンが行っている。彼はアクション映画が好きなんだね。「ニキータ」や「レオン」もアクション映画と言えばそうだが、ちょっと毛色の変わったアクション映画だ。一方この映画は正統派のアクション映画となっている。「TAXi」や「トランスポーター」のシリーズの製作、脚本に関わっているのだから。彼の初期の頃の映画を観ていた私としてはこれだけアクションに傾倒するとは思っていなかった。
映画は、友人とパリ旅行に行った娘キムがギャング達に誘拐されて、元CIAの主人公ブライアン(リーアム・ニーソン)がかつての仕事のツテを頼りながら娘を救い出す話。
私の同居人がパリ旅行を認めた両親(父親は義父)が悪い、と言っていたが、映画を観る限りそうではないな、むしろ一緒に行った親友のアマンダの軽すぎるのりがいけなかったかな。この辺の娘達の芝居は下手くそすぎる。演出も下手くそなんだろう。アクションシーンは上手いが、普通の生活のシーンは下手くそだ。たたみかけるようなアクションは最後まで一気に見せてくれる。
ブライアンが後半捕まるシーンがあるがこれは必要だったかな。一方的に強いだけじゃつまらないから危機に陥るシーンも入れようか、ってな具合で入れたのかな。アルバニア人を拷問するシーン、これは面白かった。残酷っ!
パリに根を張るギャングがアルバニア移民という設定になっている。フランスではアルバニアに限らず東欧、中東から来た移民達に対する偏見がすごいんだろうな。実際に悪いことをする人達もいるだろうし。今の日本で言えば、中国人とかベトナム、カンボジアとかになるのかな。アルバニアはアドリア海を挟んでイタリアの対岸にある国で、当時ソ連とも一線を画す国であったと記憶している。まあ、経済的には貧しい国なので西欧に流れるのは致し方ないよな。
このような娯楽映画で偏見をもたれるのは良くないけど。