本作は前2作とはちょっと違っていた。全編アクションでは無く推理の要素が入っていたからだ。さすがにリーアム・ニーソン、もう年なんで細かいカットを繋いでアクションを面白くしようとしている。それと演技の下手な元妻レノーア役のファムケ・ヤンセンは早々に退場していただいた。前2作は敵がすぐに判明したが、今回は敵が誰か判らずに探していく、と言う設定になっている。アクションばかりだと飽きてくるのでこういう推理の部分も入れてくれるのは飽きないで観ていられる。それにしても最後まで観ると、よくあるパターンだな、とは思う。最後のシーン、1作目では躊躇無く相手を倒していたのに、今回はなんで倒さなかったの?地元だからやっぱり殺しは良くなかった?
今回の敵もアルバニア人だとばかり思っていた。だって前作で殺した敵の親分の子供たちが復讐に来る、っていってたもん。さすがにアルバニアの人達、前作でお金を使い果たしてアメリカまで復讐に来られなかったのかな。代わりにロシア人が登場。プーチンを代表するロシア人は悪いことはするよな。トランプに代表されるアメリカ人も悪いことしかしないけど。そうそう、トランプがロシアにすり寄っているように、この映画でもロシア人とアメリカ人が組んでいる。ロシア人のアジトに乗り込んで銃撃戦になるんだけど、絶対に撃たれているよな。相手はマシンガンだぜ。1作目でも船の中での銃撃戦、同じように相手がマシンガンで撃ちまくっていて、あれ、絶対あたっているよな、と思ったのと同じだ。今回の方がもっと長いよ。
気になったのが、元妻の再婚相手が1作目と違うんだけど。そこは愛嬌かな。変えないと本作のストーリーが成り立たなくなるもんな。
フォレスト・ウィテカーがロス市警の聡明な警部の役で出ている。彼は「ゴースト・ドッグ」や「パニック・ルーム」みたいな役しか知らなかった。理知的な役も演じるんだ。