解説
昭和30年代の山口県防府市を舞台に、想像力豊かな子供たちが自然のなかで成長していく姿を描くアニメーション。原作は、高樹のぶ子の自伝的小説『マイマイ新子』。声の出演は、「ヘブンズ・ドア」の福田麻由子、「赤んぼ少女」の水沢奈子。監督は、「アリーテ姫」の片渕須直。第62回ロカルノ国際映画祭正式出品作品。2009年11月14日と15日、山口県限定先行上映。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
-
【BD】マイマイ新子と千年の魔法 *Blu-ray
-
【DVD】マイマイ新子と千年の魔法
TVで観る
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
ミャーノフ大佐
「この世界の片隅に」の片渕須直監督作品ということで、失敗はないだろうと思って観た。「この世界の片隅に」の前の作品とのこと。また原作が高樹のぶ子ということも映画のクレジットで知った。
結論から言うと及第点、というところかな。
転校生と親しくなっていくところは、ちょっと性急すぎるかな。主人公はもちろん新子なんだけど、後半の中で、あれ、転校生の貴伊子が主人公かな、というシーンもある。また、後半のドラマがあまり緊張感がない。本来はドキドキのシーケンスのはずだが。もっとドラマチックでも良かったかな。
高樹のぶ子原作にしては、明るい映画となっていた。原作は高木の少女時代とのことだ。高木の小説を読んでいた私としては、明るい原作に少し驚いている。高木の描く世界が暗くなってくるのは、転校して思春期を経た為であろうか。
それにしても、この映画が子供目線で描かれている為か、たまにこのようなアニメを観るとほっとする。
「マイマイ新子と千年の魔法」のストーリー
昭和30年代の山口県防府市国衙。平安時代には周防の国と呼ばれ、遺跡や当時の地名を今もとどめているこの町で、小学3年生の少女・青木新子(声:福田麻由子)は旧家に暮らしている。おでこにマイマイと呼んでいるつむじを持つ新子は、祖父から千年前の町の姿や、そこで暮らしていた人々の話を聞いては、その時代の様子を想像力豊かに思い描いていた。ある日、東京から転校生の島津貴伊子(水沢奈子)がやってくる。都会育ちの貴伊子は田舎の生活になかなか馴染めないでいたが、好奇心旺盛な新子は彼女に興味を持ち、2人はお互いの家を行き来するうちに仲良くなっていく。新子と貴伊子は、同級生のシゲルやタツヨシたちと一緒に、ダム池を造る。そのダム池に、赤い金魚がやってくる。その金魚に、大好きな先生の名前であるひづると名付けた新子たちは、放課後になるとダム池に集まり過ごすようになる。しかしある日、ふとしたきっかけでひづるが死んでしまう。すると彼らの絆も揺るぎ始めていく。そんな折、ひづるに似た金魚を川で見たという話を新子が聞く。そこで新子は仲間たちと、金魚探しを始める。再び彼らの気持ちがひとつになりかけるが、そこに思わぬ展開が訪れる。
「マイマイ新子と千年の魔法」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「マイマイ新子と千年の魔法」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2009 |
公開年月日 | 2009年11月21日 |
上映時間 | 93分 |
製作会社 | 「マイマイ新子」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 不明 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 不明 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2009年12月上旬号 | 特別寄稿 原作者が語る「マイマイ新子と千年の魔法」 |