戦火のナージャ
せんかのなーじゃ UTOMLYONNYE SOLNTSEM 2
解説
「太陽に灼かれて」のニキータ・ミハルコフ監督が自ら主演し、16年の時を経て完成させた続編。ソ連とドイツによる壮絶な全面戦争を背景に、更なる過酷な運命を辿る元大佐と生き別れた娘の姿を描く。共演は、「シベリアの理髪師」のオレグ・メシーコフ。2010年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
ユーザーレビュー
「戦火のナージャ」のストーリー
1943年5月、モスクワのスターリン私邸に呼び出されたドミートリ・アーセンティエフ大佐(オレグ・メシーコフ)は、元陸軍大佐アレクセイ・セルゲーヴィチ・コトフ(ニキータ・ミハルコフ)について尋ねられる。革命の英雄として名高いコトフはスターリンに背いた罪で処刑されたことになっているが、彼がまだ生きていると睨んだスターリンは、ドミートリにコトフの捜索を厳命する。1936年夏、コトフをクレムリンに連行したのはドミートリだった。コトフの妻マルーシャはドミートリの元恋人で、コトフの巧妙な策略で彼女との仲を引き裂かれたと信じたドミートリが、大粛清に乗じて私怨を晴らしたのだ。マルーシャを取り戻したドミートリは、彼女とコトフの娘ナージャ(ナージャ・ミハルコフ)を匿った。ドミートリは複雑な思いを胸に、戦時中のコトフの消息を辿っていく。1941年、コトフは劣悪な強制収容所で他の政治犯たちと共に重労働を強いられていたが、6月22日にソ連への侵攻を開始したドイツ軍の爆撃を受ける。コトフは火の海となった収容所を脱するが、逃走中にドイツ軍から逃げ惑う農民のパニックを目撃する。その頃ナージャは、5年前に姿を消した父への思慕の念を今なお抱いていた。そのことをドミートリに諌められたナージャは、父が生きていることに気づく。8月、従軍看護師となったナージャは赤十字の船に乗り込み、ドイツ軍機の攻撃に遭う。辛くも生き延びたナージャは、父を捜すことが自分の使命であると心に誓う。10月、コトフは懲罰部隊に一兵卒として加わり、要塞の建造に従事していた。しかし、想定していたルートとは反対側からドイツの戦車軍団が攻めてくる。貧弱な装備のコトフの部隊はなす術もなく、生き残ったのはコトフを含む僅かな仲間だけだった。一方、父を捜しながら放浪していたナージャは、ドイツ軍の蛮行を目の当たりにする。
「戦火のナージャ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「戦火のナージャ」のスペック
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