「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」のストーリー
新城(小池徹平)は、第一志望ではない業界5位のNEOビールに入社する。かつて“冷麦”という大ヒット商品を飛ばしたが、今は阪神タイガースの応援だけに執心する課長・中西(生瀬勝久)を筆頭に、何かと不条理な目に遭う川上(沢村一樹)など、一筋縄にはいかないメンバーが揃う営業一課に配属された新城は、量販店まわりや接待など、絵に描いたようなサラリーマン生活を送り出す。しかし1カ月経っても営業契約件数0で、社内のOLたちからは総スカン、合コンでも女の子の鈍い反応に、新庄は早くも転職を考え始める。そんな折、全国酒類協会ゴルフコンペで、業界1位の大黒ビールの布袋社長(大杉漣)とラウンドをして惨敗したNEOビールの根尾社長(伊東四朗)が、大黒ビールを抜いてシェア1位を目指すと宣言、新商品のアイデアを出すよう全社員に厳命する。さっそく営業一課でも企画会議が開かれ、無重力ビールや枝豆ビールなど斬新かつ珍妙なアイデアが次々飛び出すが、中西はピンとこない。ところが新城がその場しのぎで口にしたある企画にGOサインが出てしまい、事態は思わぬ方向に転がり出す。その企画「セクシービール」実現のための社内プロジェクトが立ち上げられ、新城がプロジェクト・リーダーに任命される。苦心の末試作品が完成するが、大黒ビールに先に同じ名前の商品を発表されてしまう。実は新城が転職相手のベンチャー広告代理店のCEO皆川につい話してしまったことを、かつてNEOビールで同期だった中西に一物持つ皆川が布袋社長に伝えたためだった。実は“冷麦”の企画は皆川から中西が横取りしたものだった。プロジェクトは崩壊し新城は資料管理室送りとなる。しかしプロジェクトのメンバーは諦めず、会社には秘密裏にセクシービール開発を進めるのだった。そして完成したビールは、なんとか社長の承認を取り付け発表されることとなった。「セクシービール」の名前が使えないため「セクスィービール」と名付けられたそのビールの発表会には、フェミニスト団体が押し寄せるが川上が変身した“セクスィー部長”の活躍で大成功を収める。実はすべては宣伝のためのヤラセであった。それでも新城は充実を感じるのだった。そして「セクスィービール」の大ヒットによりNEOビールは業界1位になったのであった。