さあ帰ろう、ペダルをこいで
さあかえろうぺだるをこいで- 上映日
- 2012年5月12日
- 製作国
- ブルガリア ドイツ ハンガリー スロベニア セルビア
- 制作年
- 2008
- 上映時間
- 105分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- ドラマ
解説
国家の歴史に翻弄され離ればなれに暮らしていた祖父と孫が、ドイツから故郷ブルガリアへとタンデム自転車で旅をするロードムービー。監督は、ブルガリアの新鋭ステファン・コマンダレフ。出演は「アンダーグラウンド」のミキ・マノイロヴィッチ、『ガーディアン -ハンニバル戦記-』のフリスト・ムタフチェフ、『アメリカへの手紙』のアナ・パパドプル。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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如庵
両親とドイツに亡命移住し、自動車事故から、両親を失い、以前の記憶を喪失した青年が、バックギャモンが得意な祖父と故郷ブルガリアへ、記憶を取り戻すための自転車旅にでる。
少年時代を過ごした難民キャンプで記憶は戻る。
昔そこで三食の食事として提供されていた、伸びきってクタクタのミートスパゲティの酷さが印象的。赤いフェラーリのミニカー、旅途中の恋愛とか、仕掛けはあるものの、余りに安易な気が、、、、
まあ現実は案外そんなものかもしれないが、映画なのですからね。
「さあ帰ろう、ペダルをこいで」のストーリー
1983年、共産党政権下のブルガリア。アレックス少年の住むのどかで小さな田舎町にも不穏な影が忍び寄ってくる。町でいちばんバックギャモンが上手なアレックスの祖父バイ・ダン(ミキ・マノイロヴィッチ)を、民兵がじっと見張っていた。その民兵は、アレックスの父・ヴァスコ(フリスト・ムタフチェフ)が勤める工場の上司でもあり、バイ・ダンを見張ることと、その動向と発言を逐一密告することをヴァスコに命じる。だがどうしてもその命令を受け入れることが出来ないヴァスコは、妻ヤナ(アナ・パパドプル)とアレックスを連れて、ドイツへ亡命する決意をする。25年後のドイツ。久しぶりにブルガリアへと里帰りする途中、アレックス一家は交通事故に遭ってしまう。アレックス(カルロ・リューベック)が意識を取り戻したとき、彼は病院のベッドにいた。両親はその事故で命を落とし、アレックスは記憶を失う。そんな孫を心配して、ブルガリアから祖父バイ・ダンがドイツへやって来るが、アレックスは彼のことも覚えていなかった。アレックスが一人暮らしをしていたアパートに忍び込んだバイ・ダンは、アレックスが電気製品の説明書の翻訳の仕事をしていることや、親しい友人やガールフレンドもおらず引きこもりに近い生活をしていることを知る。バイ・ダンは、連日病院に来てアレックスを見舞いながら、幼い頃教えたバックギャモンを再びアレックスに教える。そんなある日、快復の兆しがみえたアレックスを、バイ・ダンは無理やり退院させ、タンデム自転車に乗って故郷ブルガリアに向かう旅へと誘う。ヨーロッパ大陸を横断しながら、バックギャモンに興じるふたり。やがてシンプルかつ非常に複雑なこのゲームが、アレックスに自分自身を取り戻させ、彼のそれまでの人生を知る鍵となる。人生とは天から与えられる「運」によるところもありながら、あくまでサイコロを振るのは自分であり、人生を切り拓いてゆくのもまた自分自身なのだと。そして旅の途中、とある施設に立ち寄ったアレックスは、そこですべての記憶を取り戻す……。
「さあ帰ろう、ペダルをこいで」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「さあ帰ろう、ペダルをこいで」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ブルガリア ドイツ ハンガリー スロベニア セルビア |
製作年 | 2008 |
公開年月日 | 2012年5月12日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | RFF International=Pallas Film=Vertigo/Emotionfilm = Inforg Studio=BNT |
配給 | エスピーオー |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
コピーライト | (C) RFF INTERNATIONAL, PALLAS FILM, INFORG STUDIO, VERTIGO / EMOTIONFILM and DAKAR, 2008 All rights Reserved |
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