セデック・バレ 第二部 虹の橋
せでっくばれだいにぶにじのはし Warriors of the Rainbow II : Rainbow Bridge
解説
「セデック・バレ 太陽旗」に続く二部作完結編。霧社(むしゃ)事件への日本軍の報復とセデック族の葛藤と戦闘を描く。ウェイ・ダーション監督による社会派ドラマ。2012年3月9日より大阪で開催された第7回大阪アジアン映画祭にて上映。2013年4月20日より全国劇場公開された。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
映画は第一部でもそうだったけど、一気に見せてくれる。それにしてもスケールがすごい。マーケットを台湾国内だけにしたら元が取れないでしょう。
さて、第一部のレビューはネタバレをしなかったので、第二部はネタバレします。
私は寡聞にして知らなかったのだが、1930年に台湾の原住民が起こした霧社事件というのを題材にしている。
第一部は日本の台湾統治のスタートから霧社事件の発生までを描いており、後半はその後の展開。
映画を見終わった後、ウェキおじさんにいろいろと教えてもらった。叛乱を起こして鎮圧されたらその後どうなるか、それはアメリカのネイティブアメリカンでも、映画「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」でもわかるとおりほぼ殲滅させられる。今の台湾でセデック族が残っていて良かった、と思うのは本音。
それにしても、当時の台湾の先住民達の死生観というのが、今の日本人と違うんだなあ。虹の橋はすぐ近くにあって、死後の世界というのがすぐ近くにあったんだろうなあ。じゃないとあんなにあっさり死なないし、殺さないんじゃないか。
ところで第一部で村で祝宴を行うシーンがあるんだけど、そこで使われている楽器の音がアイヌのムックリの音と似ているんだよね。私は民俗学者じゃないけど、なんか繋がりがあるのでは。
ラストで日本側の将軍が相手をたたえるシーンがあるが、あれはいらない。
「セデック・バレ 第二部 虹の橋」のストーリー
連合運動会が開かれていた霧社公学校を襲撃したセデックの決起部隊の手によって、戦う術を持たない多くの日本人は女子供の区別なく命を奪われた。日本軍は直ちに鎮圧を開始。だが、山岳地帯の地の利を活かして戦うセデックの前に苦戦を強いられるも、圧倒的な武力を誇る日本軍と警察を前に、セデックの戦士たちは追いつめられ、一人また一人と命を落としていく。男たちが絶望的な戦いに挑むなか、セデックの女たちもまた選択を迫られ、それぞれが信じる道を選ぶことに。決着のときは近づいていた……。
「セデック・バレ 第二部 虹の橋」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「セデック・バレ 第二部 虹の橋」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 歴史劇 |
製作国 | 台湾 |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2013年4月20日 |
上映時間 | 131分 |
製作会社 | ARS Film Production, Central Motion Pictures Corporation |
配給 | 太秦(提供 マクザム=太秦) |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
公式サイト | http://www.u-picc.com/seediqbale/ |
コピーライト | (C) Copyright 2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED. |
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