ローマ法王の休日
ろーまほうおうのきゅうじつ WE HAVE A POPE- 上映日
- 2012年7月21日
- 製作国
- イタリア フランス
- 制作年
- 2011
- 上映時間
- 104分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- コメディ
解説
選出されたくないという願いもむなしく選ばれてしまった新しいローマ法王が、大観衆へ向けた就任演説直前にローマの街に逃げ出すハートウォーミングなコメディ。監督・脚本は「息子の部屋」でカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを獲得したナンニ・モレッティ。本作に出演もしている。「昼顔」「ここに幸あり」などで知られるフランスの名優ミシェル・ピッコリが、逃げた先のローマで街の人々や彼らの真心などに触れて自らの存在意義を見出していく新法王をチャーミングに演じる。他、「アマチュア」のイエルジー・スチュエル、「イル・ポスティーノ」のレナート・スカルパらが出演。第64回カンヌ国際映画祭正式出品作品。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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如庵
「Habemus Papam」2011年 ;Nanni Moretti監督のイタリア映画。
コンクラーヴェで選ばれた教皇がピエトロ広場での最初の御披露目直前、突然自信を失い、逃げ出してしまうというシリアスな全くコメディではない映画。「神の知恵は人の愚かさであり、人の賢さは神の愚かさである」聖書記述から、無垢で聖なる「愚者」という概念がある。鬱病などではなく、神が謙虚な愚者を敢えて教皇に選んだ事実は、安逸な教会、お祭り騒ぎの信者の人々に、今一度何かを伝え、考え直す機会を与えたと、世の中と神に対して謙虚に自らを省みるべきなのだろう。存在しない教皇の窓下でバレー興じる僧達は皮肉な隠喩である。
「ローマ法王の休日」のストーリー
現ローマ法王の訃報に接し、新しい法王を選出するために各国からヴァチカンへ枢機卿たちが招集される。システィーナ礼拝堂で投票が行われるが、枢機卿たちは心の内では重責を担う法王に選ばれたくないと一様に思っていた。投票の結果、メルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が選出される。すでに聖ペドロ広場には新しい法王の就任を祝いにきた人々で溢れかえっていた。就任の演説が控えていたが、メルヴィルは重圧から逃げ出してしまう。新法王が行方不明になったのを知った事務局広報は、そのことが公にならないよう画策し、街中を捜索する。一方ローマの街に逃げ込んだメルヴィルは、市井の人々と触れ合ううちに、人生における大切なものや信仰心、なぜ法王が必要なのかなどを見つめ直していく。
「ローマ法王の休日」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ローマ法王の休日」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | イタリア フランス |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2012年7月21日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | Sacher Film=Fandango=Le Pacte=France 3 Cinema |
配給 | ギャガ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | ステレオ |
コピーライト | (C)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinéma 2011 |
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