解説
車に乗ってアメリカ中を渡り歩く3人のストリート・レーサーたちの愛と孤独を描く。製作はマイケル・S・ラーフリン、監督・編集はアメリカ映画を初めて手がけるイギリス人のモンテ・ヘルマン。ウィル・コリーの原案をルディ・ワーリッツァーとウィル・コリーが脚本化した。撮影はジャック・デールソン、音楽はビリー・ジェームズが各々担当。出演はジェームズ・テイラー、ウォーレン・オーツ、ローリー・バード、デニス・ウィルソンなど。
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「断絶」のストーリー
深夜の路上レースで、うまいこと賭け金をせしめたドライバー(ジェームズ・テイラー)と相棒の整備工(デニス・ウィルソン)は、ロサンゼルスを飛びだし、フリーウェイを南東にとばした。止まるのは食事と、燃料補給の時だけだった。フラダスタフを出た所で、昼食をとるために車をおりた。そして再び戻ると、後部座席に見たことのない娘(ローリー・バード)が乗っていた。お互い何もいわないまま、車は再び猛然と走りだした。サンタフェに着いてから、彼らに競争を仕掛ける田舎者のカモを探すためにストリートを物色した。次の日、一行は単調なハイウェイで明るいオレンジ色のポンティアGTOに眼をとめた。運転している男は、ただGTO(ウォーレン・オーツ)としか名のらない。成り行き上、2台の車が対決することになった。大陸横断レースをして、勝った方が、負けた方の車をいただくという寸法だ。ゴールはワシントンD.C.である。2車線のアスファルト道路を、2台の車が猛スピードでとばす。時には助けあったりすることもあったが、その心底には、つねに相手を出し抜こうという意図が秘められていた。レースを続けながら、彼らはニュー・メキシコを通り、オクラホマ、アーカンソー、そしてテネシーにやってきた。その間も彼らは各地で短距離レースをやり、連勝していた。メンフィスのレース場で、ドライバーと整備工が出番を待っている間にGTOは意気揚々と出発した。車には娘を乗せていた。彼の狙いは最初から娘だったのかも知れない。次のドライブインでGTOに追いつくことができたが、娘の方が3人の男たちに愛想をつかして、どこへともなくオートバイの青年と一緒に立ち去った。GTOはヒッチハイカーを乗せ、方向を東に向けて車を走らせた。ドライバーと整備工は、次の町の次の賭けレース場へと車を走らせた。事故で命を落とさない限り、彼らはいつまでも車を走らせ続けるに違いない。
「断絶」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「断絶」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1971 |
公開年月日 | 1972年10月28日 |
上映時間 | 102分 |
製作会社 | マイケル・S・ラーフリン・プロ作品 |
配給 | CIC |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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