解説
無実の青年が警察の追跡を逃れながら真犯人を探す、ヒッチコック得意の“巻き込まれ方サスペンス”の代表作。監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はピーター・ヴィアテル、ジョーン・ハリソン、 ドロシー・パーカーが担当。撮影はジョゼフ・ヴァレンタイン。編集はオットー・ルドウィグ。主演は「大いなる野望」のロバート・カミングス。ヒロインに「毒薬と老嬢」のプリシラ・レーン。共演はノーマン・ロイド、オットー・クルーガーほか。
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「逃走迷路」のストーリー
カリフォルニア州グレンデールの航空機会社で働くバリー・ケーン(ロバート・カミングス)は、工場の火事で同僚のメイソンが死んだ事件の容疑者に仕立てられる。真犯人の手がかりは、燃える工場から飛び出してきた男フライ(ノーマン・ロイド)と、彼が落とした封筒にあった住所“ディープ・スプリングス牧場”だけだった。バリーは警察の手を逃れ、“ディープ・スプリングス牧場”に向かう。だが、牧場主のトビン(オットー・クルーガー)は、フライという男など知らない、と言い放つ。あきらめて帰ろうとするバリーに、トビンの子供がじゃれついてきた。その子は父親の上着のポケットから取り出した紙切れをバリーに渡す。それは、フライからの電報だった。そのとき、トビンの通報によって駆けつけた警察に、バリーは逮捕される。護送の途中、渋滞で車が橋の上に止まっているとき、スキをついてバリーは川に飛び込んで逃げる。人目のつかない小屋に避難したバリーは、そこでミラー(ボウハン・グレイザー)という紳士に助けられる。ミラーの姪パット(プリシラ・レーン)はバリーの身柄を当局に引き渡そうとするが、無実を主張するバリーに心動かされ、犯人捜しを手伝うことに。厳重な捜査網をくぐり抜けて旅を続けるうちに、バリーとパットはいつしか愛し合うようになる。マウンテン・シティーに着いたふたりは、偶然にもナチの破壊工作員たちの連絡場所を見つける。バリーはそこにやって来た工作員に接触し、自分もメンバーのふりをしてニューヨークに発つ。ニューヨークで、バリーはメンバーと共にパーティーたけなわの瀟洒なマンションに連れてゆかれる。そこでは、逃れたはずのパットがトビンに捕えられていた。バリーはパーティーの客たちに主催者がナチの工作員であることを告げようとするが、地下に監禁される。そこでスプリンクラーを作動して消防隊を呼び、騒ぎに乗じてマンションを逃げ出す。新聞で、キアニーヤードで戦艦の進水式があることを知ったバリーは、工作員のひとりが何度も「キアニー」という言葉を口にしていたことを思い出す。やつらの目的は、戦艦爆破だったのだ。キアニーヤードに急行したバリーは、ついにフライと邂逅する。格闘の末にフライを倒し、パットも救いだしたバリーは、自分の無実を晴らすのだった。
「逃走迷路」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「逃走迷路」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1942 |
公開年月日 | 1979年4月28日 |
製作会社 | ユニヴァーサル作品 |
配給 | インターナショナル・プロモーション映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
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