解説
東北地方の四季折々を背景に、高峰秀子が演じる少女・いねと馬の交流をドキュメンタリータッチで描いた山本嘉次郎監督のヒューマニズムの傑作。撮影は足かけ3年に及び、実景は春が三村明、夏が唐澤弘明、秋が鈴木博、冬が伊藤武夫と四人のカメラマンによって撮り分けられた。商業映画のヴェテランだった山本監督に代わり、製作主任(チーフ助監督)の黒澤明がロケーションの実写の場面を任されたところもある。第18回・1941年度キネマ旬報ベスト・テン第2位。
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「馬」のストーリー
貧しい農家の娘いね(高峰秀子)は馬が大好きで、稲こきの仕事を逃げ出して馬市の見物をしているほどだ。そのために両親(藤原鶏太=藤原鎌足と竹久千恵子)に叱られるが、産馬組合の鑑定人が産業組合の組合長に頼んで、いねの父に馬を飼うようにすすめてくれる。父はしぶるが、いねは大喜び。貧しい家では馬を飼うことは負担だと母は愚痴るが、いねの努力で馬は育っていく。厳しい冬を経て春のある夜、馬は子馬を生む。無事に出産させ、はじめは馬を厄介もの扱いしていた両親も、いねの弟二人も、もう馬に夢中になっている。しかし夏がきて、父は金に困って子馬を売らざるをえなくなる。子馬を連れていかれた母馬は、悲しそうに泣き続け、ついには夜中に厩の羽目板を破り、子馬を捜しながら高原を駆けめぐる。いねは子馬を売るかわりに自分が紡績工場に働きに行くと告げる。翌夏、盆休みに帰ってきたいねが牧場に行くと、子馬はいねを覚えていた。
「馬」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「馬」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1941 |
公開年月日 | 1941年3月11日 |
上映時間 | (14巻)分 |
製作会社 | 東宝映画(東京撮影所) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |