解説
ハスラー稼業から足を洗った男と若いハスラーの戦いと友情を描く続編。製作はアーヴィン・アクセラッドとバーバラ・デ・フィーナ。監督は「アフター・アワーズ」のマーティン・スコセッシ。ウォルター・テヴィスの小説(角川文庫)をリチャード・プライスが脚色。撮影はミハエル・バルハウス、音楽はトッド・カソー、編集はセルマ・スクーンメイカーが担当。出演はポール・ニューマン、トム・クルーズなど。ドルビー・ステレオ。
「ハスラー2」のストーリー
かつてのハスラー、エディ(ポール・ニューマン)は50代になり、頭には白いものがまじっていた。あのミネソタ・ファッツと死闘を演じてから、25年が経っていた。今は酒のセールスで生計をたて、恋人のジャネル(ヘレン・シェイヴァー)との老後の生活のことなども考えていた。ある日、エディは若いハスラー、ヴィンセント(トム・クルーズ)と出会った。天性の閃きを感じさせる腕の冴えにエディは若い頃の自分の姿を重ね合わせた。数カ月後にアトランティックシティで、ナインボールの大会がある。エディとヴィンセントはチームを組んでその大会に参加することにした。ヴィンセントの恋人カルメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も加わって、3人の旅が始まった。この旅で、エディはどうしてもヴィンセントを一流のハスラーに仕立てあげようと思った。ゲームの勝ち方、負け方、そして負けて金をかせぐ方法etc……。トラブルも起こった。カルメンとエディの仲を疑って、分かれ分かれになった時期もあった。アトランティックの大会に参加して勝ち上がっていった2人は、準決勝で顔を合わせた。凄まじい激戦ののちエディはヴィンセントを破った。打ちひしがれて床に崩れ落ちるヴィンセント。翌日、エディはヴィンセントがわざと負けたのを知った。そして、それを見破れなかった自分の老いを知った。たしかにヴィンセントは全盛期の自分を超えていた。ヴィンセントは次のヒューストン大会に向かって旅立って行った。巣を離れて飛立つ若鷲のように。
「ハスラー2」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ハスラー2」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1986 |
公開年月日 | 1986年12月13日 |
上映時間 | 119分 |
製作会社 | タッチストーンフィルム |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSR |
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