解説
1946年、新潟県の佐渡島にイギリス軍要人機が不時着した出来事を基に、本作が劇場用映画デビューとなる油谷誠至監督が映画化。戦争という忘れ難い痛みと憎しみを乗り越え、再生と平和への一歩を踏み出そうとする人々の姿を描く。出演は「猿ロック THE MOVIE」の比嘉愛未、「ふがいない僕は空を見た」の窪田正孝、「悪人」の柄本明。2013年9月7日より、新潟県内4館にて先行上映。
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【DVD】飛べ!ダコタ
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「飛べ!ダコタ」のストーリー
終戦からわずか5ヶ月後の昭和21年(1946年)1月14日。その日、鉛色の空を切り裂いて、一機の飛行機が佐渡島にある高千村の海岸に不時着した。それはイギリス空軍の要人機《ダコタ》であった。真っ先に駆けつけたのは、海を見渡せる丘の上からその光景を目にした森本千代子(比嘉愛未)。イギリス空軍のパイロットたちは、上海の英国総領事を東京へ送る途中、悪天候に見舞われやむなく不時着したのだという。だが《ダコタ》は砂に埋もれ、滑走路もないことから乗組員は島に留まるしかなかった。つい半年前まで敵国であり、その戦争で家族を失った者や、帰らぬ息子を待つ者など、様々な想いを胸に抱く島民たち。しかし、千代子の父親で村長の新太郎(柄本明)は考えあぐねた末に「困った者を助けるのが、佐渡ん人間(さどんもん)」という、この土地に根付く精神に従って《ダコタ》が再び飛び立つまでの間、イギリス兵たちを自分が営む旅館に迎えることにする。初めは警戒していたイギリス人たちも、千代子や島民たちの温かいもてなしに、次第に打ち解けていくのだった。一方、千代子の幼なじみの木村健一(窪田正孝)は、兵学校での事故がもとで出征することなく村に戻ったまま終戦を迎えていた。英語の通訳をという千代子の頼みも無下に断り、一人殻に閉じこもる健一。そんなある日、島民と英兵たちが協力して滑走路づくりに励む中、親友の義春の戦死報告を受け取った健一は《ダコタ》が義春の死んだビルマ戦線でイギリスの将軍専用機だったこと知る。健一の中で、暗い憎悪の炎が燃えたぎり、ある夜、健一は遺書めいた書置きを残し一人《ダコタ》がある海岸へと向かう……。
「飛べ!ダコタ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「飛べ!ダコタ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2013年10月5日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | アッシュジャパン |
配給 | アステア |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://www.tobedakota.com/ |
コピーライト | (C)「飛べ!ダコタ」製作委員会 |
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2013年10月下旬号 |
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