皇帝と公爵
こうていとこうしゃく Lines of Wellington
解説
19世紀、ポルトガルに侵攻したナポレオン政権下のフランス軍とウェリントン将軍率いるイギリス・ポルトガル連合軍の戦いを、豪華キャストで描いた歴史劇。撮影前に亡くなったラウル・ルイスの遺志を継ぎ、妻のバレリア・サルミエントが監督を担当して完成させた。主演は「REDリターンズ」のジョン・マルコヴィッチ。
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「皇帝と公爵」のストーリー
1810年。皇帝ナポレオンの命を受けたフランス軍は、マッセナ元帥(メルヴィル・プポー)指揮の下、ポルトガルの征服を開始。9月27日。激戦の末、イギリス・ポルトガル連合軍は、イギリス軍を率いるウェリントン将軍(ジョン・マルコヴィッチ)の戦略によってフランス軍を撃退する。だが、勝利にもかかわらず、イギリス軍は要塞トレス線へ撤退。それは、数の上で有利なフランス軍を誘い込むための行動だった。リスボンの手前に建設されたトレス線は、ウェリントンが1年前から密かに準備を進めていた80kmにも及ぶ防衛のための砦であった。暴虐の限りを尽くし、ポルトガル市民の憎しみを買ったフランス軍は、十分な食料や装備を得られず、立て直しのためにコインブラへ向かう。そこでマッセナ元帥は、友好的なレオポルド(ミシェル・ピコリ)、セヴリーナ(カトリーヌ・ドヌーヴ)、コジマ(イサベル・ユベール)らの歓待を受けるが、フランス軍に娘を殺されたセヴリーナは、途中で席を立つ。ポルトガル軍のフランシスコ軍曹(ヌヌ・ロプス)は、戦死した同僚の新妻モーリーン(ジェマイマ・ウェスト)を気遣ううち、いつしか惹かれてゆく。負傷したポルトガル軍中尉アレンカル(カルロト・コッタ)は、フランス軍から逃れると、気丈な未亡人フィリパ(マリサ・パレデス)の手を借りて、トレス線を目指して旅立つ。そしてイギリス軍。持久戦を得意とするウェリントンの作戦は大成功。危害を加えない兵団は市民からの支持を得たばかりでなく、フランス軍のような飢餓もなく、兵士たちは黙々とトレス線への軍行を続ける。その様子に満足気なウェリントンが見つめていたのは、遥か先のことだった……。愛、憎しみ、復讐、裏切り、忠誠心。様々な動機から戦争に飛び込む者たち。激動の時代を生き抜く女性たち。懸命に生きようともがく市井の人々。それぞれの運命が、最後の砦トレス線で決しようとしていた……。
「皇帝と公爵」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「皇帝と公爵」のスペック
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