あなたを抱きしめる日まで
あなたをだきしめるひまで PHILOMENA- 上映日
- 2014年3月15日
- 製作国
- フランス イギリス
- 制作年
- 2013
- 上映時間
- 98分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- ドラマ
解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
やっぱり邦題は苦しいよなあ。原題は「Philomena」で、映画の主人公の名前だ。イギリスでは、このタイトルで観客はわかるのだろう。さすがに日本人にはわからないので、苦しんでつけた邦題だろうが、なんか良くわからない漠然としたタイトルだよな。
ストーリーは、主人公が若い頃、未婚で妊娠して、修道院で出産、子供は養子に出された。50年経って子供に会いたいと、雑誌記者と一緒に行方を捜し始める。から始まる。
映画の中盤までは、どちらかというと地味に描かれていて、まあ、普通の映画だな、と観ていたが、後半くらいからミステリーを紐解いていくような様相になってくる。はっきり言って前半から中盤まではつまらなかった。後半、修道院の闇が描かれて行くにつれて面白くなってくる。確かに脚本賞を取るだけのことはある。
映画の舞台は(北?)アイルランドになっていて、アイルランドはカトリックの国だから、カトリックの道徳が求められている。すなわち、離婚はダメ、未婚の子供はダメ、SEXの快楽はダメ、だから、そんな事例が発生した場合には、修道院に娘を閉じ込めて子供を産ませ、娘は修道院の半ば奴隷のようになるのが当たり前だったのだろう。その修道院の闇を映画の中で描いていく。
教会の闇を暴いた映画としては「スポットライト 世紀のスクープ」がある。この映画は面白かった。それに対して「あなたを抱きしめる日まで」はちょっと弱いかな。
映画の中で、養子に出された子供がすぐに判明したのは、ちょっと安易すぎないかな。もっと苦労して探し出した様にすれば良いのに。それと主人公フィロミナ(ジュディ・デンチ)の心の動き(急にアメリカにとどまる、と言ったり、懺悔のために教会に行って結局懺悔しなかったり、記事にしないでといったり記事にしてと言ったり)がよく読み取れない。何故心が変わったのか、その辺をよく描いてほしかった。
ジュディ・デンチは「ヴィクトリア女王 最期の秘密」や「恋におちたシェイクスピア」で女王様のイメージで、この映画の様な役の印象はなかった。顔が怖い。
「あなたを抱きしめる日まで」のストーリー
「あなたを抱きしめる日まで」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「あなたを抱きしめる日まで」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス イギリス |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2014年3月15日 |
上映時間 | 98分 |
製作会社 | BBC Films=Baby Cow Productions=British Film Institute=Magnolia Mae Films=Pathe |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
コピーライト | (C)2012 PHILOMENA LIMED, PATHE PRODUTIONS, BRITISH FILM INSTITUTE AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION. ALL RESERVED. |
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