解説
ワシントン州の田舎町スポーケンを舞台に、アマ・レスに賭ける若者の試練と道程を描く。製作はジョン・ピータースとピーター・グーバー、エグゼクティヴ・プロデューサーはスタン・ウェストンとアダム・フィールズ、監督はハロルド・ベッカー。テリー・デイヴィスの原作小説を基にダリル・ポニクサンが脚色。撮影はオーウェン・ロイズアン、音楽はタンジェリン・ドリームが担当。出演はマシュー・モディンなど。本国公開タイトルはVision Quest
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「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のストーリー
ワシントン州の田舎町スポーケンのトンプソン高校レスリング部員ラウデン・スウェイン(マシュー・モディン)は、18歳の誕生日を機に190ポンドから178ポンド級への転向を申し出た。カロリー・コントロールやスウェットスーツを着込んでの猛練習で、ラウデンは目標のウェイトに近づいていく。彼が178ポンド級に転向しようとしたのは、史上最強といわれる全米高校チャンピオンのシュートに挑戦するためのワン・ステップだった。ある日、ラウデンは父親(ロニー・コックス)の勤め先で21歳のカーラ(リンダ・フィオレンティーノ)という女性が喧嘩しているのに出くわす。一目惚れしたラウデンは父親にカーラを自宅に泊ることを了承させた。母親が家出して以来、女っ気のなかった家に、画家をめざしてサンフランシスコに行こうとしていたカーラが住むようになって、はなやいだ雰囲気が漂いだした。数日後、町のディスコで国語教師のテネラン(ハロルド・シルヴェスター)と親しげに話す力ーラの姿を見たラウデンは嫉妬を感じ、彼女にその気持ちを暴力的にぶつける。「立つのが恋だと思ってるガキなんか、まっぴらよ」というカーラの一言が、ラウデンの気持ちを萎えさせた。週1回の対抗試合の178ポンド級に出場したラウデンは、試合中に無理な減量がたたり鼻血を流し棄権させられてしまう。178ポンド級に転向したものの、真の目標であるシュートとの対戦を達成するには、あと10ポンド余の減量が課せられるとあって、ラウデンは一層厳しい練習を続けた。そんなラウデンの気分転換をしてやろうと、父親は祖父の山荘に行くよう提案する。祖父の元気な姿に安心したラウデンにカーラは優しい言葉をかけてくれた。互いの心を開いて語り合ううちに2人は、どちらからともなく唇を重ね、やがて結ばれた。遂にシュートとの試合の日がやってきた。だが、計量の時刻に遅れ、あわや不戦敗かと思われたときラウデンは駆け込んできた。試合は進み、いよいよシュートとの対戦が訪れた。別室で勝利を誓ったラウデンがマットに現れ、試合開始。第2ラウンドまでは一進一退だったが、第3ラウンドでラウデンが鼻血を渡し始めた。残り27秒で、スコアはシュートが4ポイントのリード。そんなとき、「何も考えるな、おまえのすべてを出せ」とのコーチの声が飛んだ。その叱侘に答えるかのように、カーラの目の前でラウデンはシュートに腕を巻き込んだ。次の瞬間、シュートの体は宙に舞いマットに沈んだ。大声援の中、皆に祝福されるラウデン。青春の賭けに勝利したそんなラウデンをカーラは笑顔で、いつまでも目に焼きつけているのだった。
「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1985 |
公開年月日 | 1985年8月3日 |
製作会社 | グーバー/ピーターズカンパニー作品 |
配給 | ワーナー映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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