解説
母子家庭のフラックス家。他人とのしがらみを嫌う風変わりな母親、ユダヤ系でありながらカトリックの尼さんを夢見る15歳の長女、水泳のチャンピオンを目指す9歳の次女この三人を軸に母と娘との絆を描いた心温まるドラマ。監督は「リトル・ニキータ」「花嫁はエイリアン」のリチャード・ベンジャミン。製作はキャスティング・ディレクターとして知られるウォリス・ニキータとローレン・ロイド、「愛は静けさの中に」「月の輝く夜に」の実力派プロデューサー、パトリック・パーマー。脚本はもともとフリーのテレビ・プロデューサーだったジューン・ロバーツ。原作はパティ・ダン。撮影は「危険な情事」のハワード・アサートン。美術は「ヘンリー四世」のスチュアート・ワーツェル。衣装は「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」「ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ」のマリ・アレン。
ユーザーレビュー
「恋する人魚たち」のストーリー
1963年。ケネディ大統領が健在だった頃のアメリカ、マサチューセッツ州に女性三人の母子家庭フラックス家が越して来た。ミセス・フラックス(シェール)は、束縛されることを嫌い、いままでに18回も引っ越しを繰り返している自由気ままな女性。一方、彼女の娘たち、シャーロット(ウィノナ・ライダー)とケイト(クリスティナ・リッチ)は奔放な母親の行動のお陰でいつもとばっちりを受けていた。しかし、血は争えず、さっそくシャーロットは引っ越し先の管理人ジョー・ペレッティ(マイケル・ジェフリング)に、ミセス・フラックスは靴屋の店主ルー・ランドスキーに恋してしまうのだった。知らず知らずのうちに母親と同じ行動をとってしまったシャーロットは思い悩むが、ジョーへの思いも断ち難く、神に祈る毎日を過ごしていた。ある夜、ケイトを連れてジョーと逢い引きをしたシャーロットは不注意からケイトを川で溺れさせてしまう。ケイトは寸でのところで一命を取り留めるが、この事件が痛手となりシャーロットとジョーの恋は終局を迎えてしまった。ミセス・フラックスは引っ越すことを提案するが、シャーロットはここに残ることを決意した。ランドスキーの暖かい言葉に支えられたミセス・フラックスも引っ越しを取り止め、落ち着いた生活を始めることにした。
「恋する人魚たち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「恋する人魚たち」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1990 |
公開年月日 | 1991年10月12日 |
製作会社 | ニチタ=ロイド=パーマー・プロダクション、リチャード・ベンジャミン作品 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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