「ブラックライダー(1986)」のストーリー
ラス・ヴェガスのラッキー・ダラー社は脱税容疑で調べられており、大陪審が金曜日に開かれる予定になっている。FBIはその証拠をフリーランサーに奪わせることに、クィント(トミー・リー・ジョーンズ)が請負って同社に侵入した。証拠のカセット・テープを盗んで逃げるクィントに、警備係の銃が火を吹く。ネヴァダの砂漠で、元NASAの科学者アール(リチャード・ジャッケル)がまつたく新しい車ブラック・ムーンをテストしていた。アールたちはLAの高級レストラン、べッツィでブラック・ムーンを展示することにした。途中のガス・スタンドでクィントはアールたちに会い車の後部にテープを隠す。警備係のチーフ、リンガー(リー・ヴィング)は彼のライヴァルで、執拗に彼の後を追う。ベッツィでクィントはFBIエージェントのジョンソン(ババ・スミス)にテープを渡すことにした。ところが、ベッツィの駐車場にとめてあった高級車を車泥棒がかっぱらっていった。ブラック・ムーンに若い女が乗って逃走。クィントは必死に追い、ライランド・ビルに車泥棒一味が入ったのを確かめる。この巨大なビルはライランド(ロバート・ヴォーン)のもので、ビルはさながら要塞のようになっており、なかでは盗まれた車の改造作業が行なわれていた。女の名はニーナ(リンダ・ハミルトン)といった。ジョンソンから72時間以内にテープを渡すように厳命されたクィントは、アールとテスト・ドライヴァーのビリー(ダン・ショア)と協力してライランド・ビル侵入計画を練る。ライランドと衝突したニーナに酒場で接近したクィントは、彼女の家でメイク・ラヴ。知り合いの建築業者アイアン・ジョン(キーナン・ウィン)にビルの設計図入手を頼んでいた。ジョンの所へ行き、彼が死んでいるのを発見。リンガーの仕業だった。リンガー一味と死闘が展開された。ニーナはライランドの命でとらえられた。クィントはアールらと綿密な打ち合わせの上でライランド・ビルに忍び込み、ニーナを救出。ブラック・ムーンに乗り込むが、出口をとじられてエレヴェーターに追いこまれ、上の展示ルームに。そこで車を疾走させ、ライランドをはねて、窓を突破して、第2ライランド・ビルに突入した。後部からテープをとり出したところへ、またりンガーが現われた。2人はなぐりあい、クィントが勝つ。テープをジョンソンに渡して礼金を受け取るとクィントは引退を表明して、ニーナと去っていく。