柘榴坂の仇討

ざくろざかのあだうち
上映日
2014年9月20日

製作国
日本

制作年
2014
上映時間
119分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇

check解説

『鉄道員』で第117回直木賞を受賞し『壬生義士伝』など作品の映像化が相次ぐ浅田次郎による短編集『五郎治殿御始末』のうちの一編を映画化。桜田門外の変で主君・井伊直弼を守り切れなかった彦根藩士・志村金吾が、明治の世となり時代が変わろうともなお主君を暗殺した敵を探し続ける時代劇。監督は「沈まぬ太陽」が第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞ほかを受賞した若松節朗。主演は「次郎長三国志」「壬生義士伝」の中井貴一。井伊直弼を手にかけた後俥引きに身をやつし孤独の中に生きる佐橋十兵衛を「テルマエ・ロマエ」の阿部寛が、金吾の妻を「おくりびと」の広末涼子が、井伊直弼を人間国宝である歌舞伎俳優・二代目中村吉右衛門が演じる。2014年9月13日より、滋賀県先行公開。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     監督の若松節朗と言う人は「空母いぶき」や「Fukushima 50」などという保守・反動層が喜ぶ映画を作っているので、この映画もそういう色がついた映画になっているのではないか、と危惧しながら観た。
     結果、よく出来た映画だった。若松は映画の作り方をちゃんと知っている人だ。構図といい、各カットやシーンの尺の長さがしっくりとくる。変なカメラワークもしていないし、時代劇らしいしっかりとした絵に仕上がっていた。
     時代背景が江戸末期から明治4年まで。桜田門外の変で井伊直弼を警備していた主人公が直弼が殺され、切腹することも許されず、襲撃犯の首を持ってくるように命令される。そして襲撃犯を十数年探し続ける。その間に時代は江戸から明治に変わってしまう。主人公の金吾役を中井貴一、敵役の佐橋十兵衛を阿部寛が演じている。また、脇に中村吉右衛門や藤竜也、津嘉山正種を置いてそこそこの布陣で撮っている。お金もそこそこ掛かっているようだ。製作は、例によって製作委員会を作っていろいろな会社がお金を出し合っているようだが、主幹は何処なのだろう。撮影は松竹撮影所で行っているようだが東映京都も使っている。昔だったら信じられない。
     主人公を演じる中井貴一は良いとして、阿部寛は背が高いのと、体型が今風の体型なんで時代劇はどうかなと思ったがきちんと演じていた。主人公金吾の妻役セツ役を広末涼子が演じているが、やっぱりダメだ。最初観た時はきれいな人で誰だろうと思ったが広末と気がついた。彼女は若い頃は可愛かったが、年を取ると険が出てきてなんか般若みたいな顔になっている。それに彼女、基本演技が下手くそだ。若い頃ちやほやされすぎて演技を勉強せずに男遊びばかりして今に到っているから、表現力が全然無い。表情や仕草がパターン化している。彼女が良かった映画は「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の悪女だけだった。後、子役がダメなのはしょうがないか。セツが働く茶屋の若い同僚が、これが画面から浮きまくっている。なんでこんな不細工なグループAKB48の人間を使ったのだろうか。昔の映画だったら大部屋の女優を使っていたろうに。どこかの劇団の無名の役者を使った方がよっぽど良い。大根を使うのも集客のためか。
     映画の中で2カ所ほど後景にビルが移っていたような気がしたが、気のせい?

「柘榴坂の仇討」のストーリー

安政七年三月三日、江戸城桜田門外で大老の井伊直弼(中村吉右衛門)が襲撃され殺害される。主君を守り切れなかったことを悔やんでも悔やみきれない彦根藩士・志村金吾(中井貴一)のもとに、仇を討てとの藩命が下る。明治の世になり時代が大きく変わっても武士としての矜持を持ち敵を探し続ける金吾。一方水戸浪士・佐橋十兵衛(阿部寛)は井伊直弼殺害後、俥引きに身をやつし孤独の中に生きていた。そして明治六年二月七日、仇討禁止令が布告される……。

「柘榴坂の仇討」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「柘榴坂の仇討」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 2014
公開年月日 2014年9月20日
上映時間 119分
製作会社 「柘榴坂の仇討」製作委員会(木下グループ=デスティニー=バンダイビジュアル=松竹=Boreti Holdings=塚田農場=ツネイシグループ=HRコンサルティング=アイセイ薬局=たねやグループ)(制作プロダクション デスティニー/特別協力 松竹撮影所)
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 5.1ch
コピーライト (C)2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会

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