解説
女優・黒木瞳が桂望実のベストセラー小説の映画化権を自ら取得し、初めて監督を担当。人と打ち解けられない堅物弁護士の女のもとに、突如、同い年の従妹がやってくる。実は彼女は男から金を引き出す詐欺師であり、弁護士は従妹に振り回されていく。才媛ながら孤独な弁護士と、男をその気にさせる詐欺師という対照的な二人の女性を、「HERO」の吉田羊と「告白」の木村佳乃が演じる。脚本は「小野寺の弟・小野寺の姉」の西田征史。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「嫌な女」のストーリー
ストレートで司法試験に合格し、29歳で結婚した弁護士・石田徹子(吉田羊)は、一見順風満帆な人生のように見えるが、人となかなか打ち解けることができずにいた。仕事も夫婦生活もうまくいかず、孤独感を募らせていたある日、同い年の従妹・小谷夏子(木村佳乃)がやってくる。婚約破棄し慰謝料請求されていることを相談する夏子。実は彼女は初対面の男性でもするりと懐に入り込みその気にさせ、お金を引き出す天才詐欺師だった。徹子は子どものころから夏子が嫌いだったが、この再会をきっかけに、夏子に振り回されていく。
「嫌な女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「嫌な女」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年6月25日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | 松竹=木下グループ=ポニーキャニオン=ソニー・ピクチャーズエンタテインメント=光文社(製作幹事:松竹/制作プロダクション:オフィスクレッシェンド/制作協力:東映東京撮影所) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
コピーライト | (C)2016「嫌な女」製作委員会 |
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