解説
奇怪な出来事が次々に起こる2つの高校の演劇部合同合宿を、男子校部員の視点から映す青春ホラー。女子との出会いに沸き立つ中始まった合宿が、山に伝わる泥の化け物ドロメにより恐怖に包まれる。女子側から描いた【女子篇】と対をなす。監督は「先生を流産させる会」の内藤瑛亮。出演はテレビドラマ『ごめんね青春!』の小関裕太、「チョコリエッタ」の森川葵ほか。劇場公開に先駆け、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016にて上映。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画・漫画評論家小野耕世男子篇全体を通じて感じたのだが、最初のシーンから各カットの終りがひと呼吸長すぎる印象。つまり女子篇よりテンポがやや遅いと思った。同じシーンがいくつもあるが女子篇... もっと見る
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映画ライター中西愛子男子篇は、息子の女の子への感情を自らの死後も気にかけ、執念深くまとわり続ける母親の幽霊が出現。多少は怖くなるかと思いきや、女子篇の物語から何か発展があるわけでな... もっと見る
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映画批評萩野亮教師のダメさ、はうまくとらえられているけど、もっと関係のドロドロ、煉獄の青春が見たかった。「学校」という閉域における暴力と差別の構造にあって、人間こそがもっとも... もっと見る
「ドロメ 男子篇」のストーリー
山の上にある男子校・泥打高校と山の麓にある女子校・紫蘭高校は、来年に統合することが決まっている。統合を見据え、両校の演劇部は泥打高校で合同合宿を行うことに。小春を除く紫蘭高校の部員たちは期待に胸を膨らませながら、泥まみれの観音像と行方不明者を探す張り紙の前を過ぎ、坂道を上がっていった。一行を出迎えた男子部員たちもまた、女子との出会いに沸き立っていた。ある過去を持つ小春(森川葵)と颯汰(小関裕太)も、顔を合わせる。厳しくも楽しい合宿がついにスタート。しかし突如小春が見えない力に襲われ、いくら消しても壁に不気味な染みが現れるなど、次々に怪奇現象が起こっていく。やがて、泥打高校の女性教師・山岸が行方不明になっていること、そしてそれが古くから村に伝わる化け物・ドロメの仕業であることが明かされる。怪奇現象がますますエスカレートする一方、部員たちの関係が動き出していく……。
「ドロメ 男子篇」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ドロメ 男子篇」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年3月26日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | 「ドロメ」製作委員会(日本出版販売 TCエンタテインメント TBSサービス 是空 レスパスビジョン)(企画・製作 日本出版販売/制作プロダクション レスパスフィルム) |
配給 | 日本出版販売 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://dorome-movie.com/ |
コピーライト | (C)2016「ドロメ」製作委員会 |
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