解説
山口県萩市を舞台に、四度のガン手術を乗り越え妻を約12年間介護した陽信孝の手記を「半落ち」の佐々部清監督が映画化。八重子が若年性アルツハイマーであることが判明。闘病を続ける夫の誠吾は、近寄る死の影を見据えつつ、病が進行する妻を支え共に歩む。「群青色の、とおり道」でも佐々部監督と組んだ升毅と「パイレーツによろしく」以来28年ぶりの映画出演となる高橋洋子が、夫婦の強い絆を表す。2016年10月29日より山口県先行ロードショー。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「八重子のハミング」のストーリー
ガンが見つかった石崎誠吾(升毅)は、入院し闘病生活に入る。一方で元音楽教師の妻・八重子(高橋洋子)が若年性アルツハイマーであることが判明。次々に様々なことを忘れていく彼女に戸惑いつつ、ガンと闘いながら八重子の介護をするうちに、彼は妻がゆっくり時間をかけ別れを言おうとしていると悟る。
「八重子のハミング」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「八重子のハミング」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年5月6日 |
上映時間 | 112分 |
製作会社 | Team「八重子のハミング」(シネムーブ=北斗=オフィスen) |
配給 | アークエンタテインメント |
レイティング | 一般映画 |
公式サイト | http://yaeko-humming.jp/ |
コピーライト | (C)Team「八重子のハミング」 |
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