解説
信仰を追究した遠藤周作の代表作を、マーティン・スコセッシ監督が構想28年を経て映画化。師がキリシタン弾圧に屈したとの報を受けた司祭ロドリゴは長崎に潜入。幕府の厳しい取締りや裏切りに直面し囚われの身となり、信仰か信者たちの命か選択を迫られる。司祭ロドリゴ役の「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド、棄教した宣教師フェレイラ役の「96時間」のリーアム・ニーソンに加え、窪塚洋介や浅野忠信らが参加。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「沈黙 サイレンス」のストーリー
17世紀。江戸初期頃の日本では、幕府により厳しいキリシタン弾圧が行われていた。日本での布教活動に情熱を注いでいた高名な宣教師フェレイラが捕らえられ棄教したとの報に接した弟子ロドリゴとガルペは、日本人キチジローの手引きでマカオ経由で長崎に潜入。そこでは、想像を絶する光景が広がっていた。弾圧の目をかいくぐった隠れキリシタンたちの現状も目の当たりにする。幕府は一層取締りを強化、キチジローの裏切りに遭い、ロドリゴたちも捕らえられてしまう。頑なに信心を曲げないロドリゴに対し、長崎奉行は彼のために犠牲になる人々を突き付ける。信仰を貫くべきか、棄教し目の前の人々の命を守るべきか。追い詰められ自身の弱さを実感したロドリゴは、選択を迫られる。
「沈黙 サイレンス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「沈黙 サイレンス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 文芸 ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年1月21日 |
上映時間 | 165分 |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | PG-12 |
公式サイト | http://chinmoku.jp/ |
コピーライト | (C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved. |
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