「ミサイル珍道中」のストーリー
ふところのお寒いハリー(ボブ・ホープ)とチェス(ビング・クロスビー)の2人は警察に追われ追われてセイロンへ。インチキ宇宙風行機なるものを売ろうとしたが吊り綱が切れて墜落、チェスは頭を打って過去の記憶を失う。名医の門を叩くがどこもダメ。チベットのラマ僧院が治してくれるというので2人は出かける。カルカッタの空港でチェスは美人にウィンクされポケットに書類を入れられる。チェスは彼女にしびれて気づかない。が、彼女は第三国のスパイ、ダイアン(ジョーン・コリンズ)でロケット燃料の秘密処方書を、チェスを連絡員と誤認して渡した次第。彼女は直ぐ間違いと気づいたが……。ラマ僧院でチェスは秘密を呑んで記憶を回復、余分の秘密を失敬してカルカッタに戻り、ポケットにあった書類で秘密の効果を試してみる。と、チェスは底抜けの記憶力を発揮、書類は不要と焼いてしまう。書類を取り返しにきたダイアンはショック。ガッチリ屋のハリーはダイアンに、チェスに燃料処方を暗唱させるから25万ドルよこせと持ちかける。香港にいる第3国スパイの前でチェスは秘薬をなめて暗唱しようとするが記憶は甦らない。2人は捕虜にされ、猿の代わりに月世界行きロケットに実験動物として乗せられる。ロケットは無事回収され、2人は大歓待を受ける。ダイアンはチェスを好きになるが、彼が催眠術にかかると密書を暗唱し出すことを知る。ボスの命令で暗唱をやらされるが、最後の数行で止めにした。処方が分かれば2人は殺されるからだ。2人はダイアンを連れてアメリカ特務機関を通じ、ドロシー・ラムーアの歌うナイトクラブに逃げこむ。テンヤワンヤのうちにチェスが催眠術にかかり最後の数行を暗唱する。第三国は早速ロケット発射にかかる。発射寸前、チェス、ハリー、ダイアンの3人に案内された特務機関員は殴り込みをかけるが、格闘のはずみで3人はロケットに転げ込み、そのまま発射されてしまった。