ワイルド わたしの中の獣

わいるどわたしのなかのけもの WILD
上映日
2016年12月24日

製作国
ドイツ

制作年
2016
上映時間
97分

レーティング
R-15
ジャンル
ドラマ

check解説

狼を愛するようになった女性が野生化してゆく姿を描き、サンダンス映画祭で話題を集めたドイツ映画。嫌な上司のいる職場と自宅の往復を繰り返し、単調な日々を過ごすアニアは、ある日見かけた狼に激しく魅かれ、自宅で一緒に生活するようになるが……。メガホンを取ったのは、「バンディッツ」や「トンネル」などで女優として活躍したニコレッテ・クレビッツ。主演は「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」のリリト・シュタンゲンベルク。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】ワイルド わたしの中の獣

TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映像演出、映画評論
    荻野洋一
    一歩間違えると能天気な獣姦ポルノにもなる題材を、ドイツ的と断定してよいかはともかく、とにかく生真面目にアイデンティティ危機の寓話として物語る。作者の姿勢は生硬だ... もっと見る
  • 脚本家
    北里宇一郎
    おとなしく地味目の存在の女性が公園で狼に遭遇。捕獲して、自分の部屋で飼育する。彼女はやがて野生に目ざめ――てな話がホラー調じゃなく、大マジメに展開されて。ちょっ... もっと見る
  • 映画ライター
    中西愛子
    職場と自宅の往復生活を地味に送る若い女性が、近所で一匹のオオカミを見かけたことから、心に野性を目覚めさせる。女性の日常を淡々と描く前半はなかなかよいと思った。が... もっと見る

「ワイルド わたしの中の獣」のストーリー

職場と自宅の往復を繰り返すだけの無機質な日々を送るアニア(リリト・シュタンゲンベルク)はある日、自宅のマンション前に広がる森で、一匹のオオカミを見かける。オオカミは彼女をじっと見つめ、森の中に姿を消した。嫌な上司ボリス(ゲオルク・フリードリヒ)にこき使われ、冴えない日々を過ごしていたアニアは、初めて触れる“野性”に心かき乱し、激しく惹かれていく。次第にオオカミに執着するようになった彼女は、あらゆる手を尽くして捕獲に成功。自宅に連れ込む。初めは、狭い部屋で暴れるオオカミに命の危険を感じたものの、次第に“彼”と心を通わせるようになり、それと共に秘められていたアニアの欲望が露わになっていく。狼の虜になったアニアは、食事を用意し、同じ部屋で眠り、まるで恋人のように接し始める。次第に野性に取り込まれ、人間として常軌を逸脱した行動を見せ始めるアニア。その様子に戸惑う周囲の人々。しかし、ボリスはそんな彼女の変化に興味を示す。やがて、心の隙間を埋めるかのように、アニアはボリスと関係を持ってしまう。果たして、人と獣の狭間で生きるようになった彼女を待つ運命とは……。

「ワイルド わたしの中の獣」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ワイルド わたしの中の獣」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 ドイツ
製作年 2016
公開年月日 2016年12月24日
上映時間 97分
配給 ファインフィルムズ
レイティング R-15
カラー/サイズ カラー
公式サイト http://www.finefilms.co.jp/wild/
コピーライト (C)2014 Heimatfilm GmbH + Co KG

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2017年1月上旬号 UPCOMING 新作紹介 「ワイルド わたしの中の獣」
REVIEW 日本映画&外国映画 「WILD ワイルド わたしの中の獣」