ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ
るこるびゅじえとあいりーんついおくのびら THE PRICE OF DESIRE
解説
設計を手がけた建築群が世界文化遺産登録されたル・コルビュジエと女性建築家アイリーン・グレイの愛憎を取り上げた伝記ドラマ。コルビュジエはモダニズムの記念碑的傑作である海辺の別荘E.1027を建てたアイリーンを称賛する一方、嫉妬に駆られていく。監督は「マン・オン・ザ・トレイン」のメアリー・マクガキアン。インテリア・デザイナーとしても名を馳せたアイリーンをドラマ『MISTRESS<ミストレス>』シリーズのオーラ・ブラディが、アイリーンに固執する近代建築の巨匠ル・コルビュジエを「ヒトラーへの285枚の葉書」など監督としても活躍するヴァンサン・ペレーズが演じるほか、歌手のアラニス・モリセットも出演。ル・コルビュジエ生誕130年記念上映およびアイルランド・日本外交関係樹立60周年記念事業作品。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
-
映像演出、映画評論荻野洋一大建築家の陰に隠れた女性デザイナーの名誉回復という本作の製作意図は支持する。しかし手つきが乱暴で、実在の芸術家たちへの敬意を著しく欠く。ヒロインのアイリーンは陰... もっと見る
-
脚本家北里宇一郎どうも今号のこのページの作品群、お話のネラいがボヤけて、何を描きたいのか曖昧なものが多くて。いずれも監督が脚本を兼ねているのが一因? 例外は「愛を綴る女」だけ。... もっと見る
-
映画ライター中西愛子近代建築の巨匠ル・コルビュジエ。彼が唯一その才能に嫉妬したと言われる、アイルランド出身のデザイナー、建築家アイリーン・グレイの後半生を描いたメロドラマ。そう、芸... もっと見る
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」のストーリー
モダニズムが興隆した1920年代、建築家ル・コルビュジエは気鋭の家具デザイナー、アイリーン・グレイと出会う。彼女が恋人の建築評論家ジャン・バドヴィッチと組み初めて設計を手がけ南仏の海辺に建てたヴィラ<E.1027>は、コルビュジエが提唱してきた近代建築の5原則を形にした、モダニズムの記念碑的な傑作だった。コルビュジエはアイリーンに惹かれ絶賛していたものの、次第にその思いを嫉妬に変化させていく。1938年、アイリーンの不在時にコルビュジエは邸内に卑猥なフレスコ画を描き、それを知ったアイリーンは彼の行為を糾弾、二人は決裂する。やがて起きた戦争とともに人々から忘れられ、すっかり荒れ果ててしまった<E.1027>。戦後、ル・コルビュジエは海運王アリストテレス・オナシスも参加する競売にかけられた<E.1027>を買い戻そうと奔走する。
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 伝記 アート ドラマ |
製作国 | ベルギー アイルランド |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2017年10月14日 |
上映時間 | 108分 |
配給 | トランスフォーマー |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileen/ |
コピーライト | 2014 EG Film Productions / Saga Film ©Julian Lennon 2014. All rights reserved. |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2017年10月下旬号 |
UPCOMING 新作紹介 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」 REVIEW 日本映画&外国映画 「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」 |