解説
性の極限を描いた石田衣良の直木賞候補作を、2016年の舞台に続き松坂桃李主演、「何者」の三浦大輔監督で映画化。ボーイズクラブのオーナー静香に娼夫になるよう誘われるリョウ。女性や恋に興味がなかった彼が、次第に女性の欲望の奥深さに気付いていく。松坂桃李が成長していくリョウを体当たりで演じるほか、元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖、「アンチポルノ」の冨手麻妙、「関ケ原」の西岡徳馬らが出演。また、舞台版に続き江波杏子が老女役を演じる。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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評論家上野昻志律儀なのに感心した。何がって?行為の途中で、ちゃんとコンドームを取り出して見せるばかりか、その結果まで見せているのだから。これは、ロマン・ポルノにもついぞなかっ... もっと見る
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「娼年」のストーリー
大学生のリョウは、大学生活に飽きバーでのバイトに明け暮れ、無気力な生活を送っていた。ある日、ホストクラブで働いている中学校の同級生・田島進也が、客の御堂静香を連れ立ちリョウの勤めるバーにやってくる。女や恋愛に興味がないと言い放つリョウ。そんな彼に、静香はオーナーをしている秘密の会員制ボーイズクラブ『パッション』に入るための試験を受けさせる。戸惑いつつも娼夫として仕事をするうちに、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、やりがいを見出すように。そして彼を買った女性たちは、どんな女性の欲望も引き出す彼と時間を過ごすことにより、自分を解放していく。やがてリョウは静香に対して思いを寄せるようになるが……。
「娼年」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「娼年」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス エロス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年4月6日 |
上映時間 | 119分 |
製作会社 | 映画「娼年」製作委員会(ファントム・フィルム=ハピネット=ホリプロ=集英社)(製作幹事:ファントム・フィルム =ハピネット/制作プロダクション:ホリプロ/企画製作:ファントム・フィルム) |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://shonen-movie.com/ |
コピーライト | (C)石田衣良/集英社 2017映画「娼年」製作委員会 |
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