解説
地方都市に住む女性の心模様を綴った山内マリコの同名連作短編集を、廣木隆一監督が映画化。実家に戻り冴えない日々を送る中、高校時代に憧れていた椎名くんを探す「私」。元恋人・椎名を忘れられない「あたし」。退屈を埋める何かを椎名くんに求めるが……。「ママレード・ボーイ」「彼女の人生は間違いじゃない」など恋愛映画を数多く手がける廣木隆一監督が、居場所を求める女性たちの心情を掬い取る青春群像劇。出演は「美しい星」の橋本愛、「世界は今日から君のもの」の門脇麦、「ニワトリ★スター」の成田凌ほか。ロックバンド、フジファブリックが主題歌および劇伴を手がける。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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評論家上野昻志東京から地元に戻ってフリーライターをしている「私」が、高校時代の友だちと、当時、憧れの的だった男に会いに行くという話を、車が替わるごとに、乗っている人物も時制も... もっと見る
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映画評論家上島春彦タイトルは意味ありげだが、橋本愛と門脇麦の飢餓感を、かつての同級生成田凌が癒してくれるという物語では全くない。むしろそれぞれが、成田に象徴される「世界」と「出会... もっと見る
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映画評論家吉田伊知郎同じ原作者でも映画のノベライズみたいな「アズミハルコは行方不明」よりも本作は脚色しがいがあると思っていた。山戸結希あたりが適任と思ったが、廣木隆一ならば職人技が... もっと見る
「ここは退屈迎えに来て」のストーリー
何者かになりたいと東京で就職してから10年、「私」(橋本愛)は何となく実家に戻る。フリーライターとしてタウン誌で記事を書いているものの、親からはフリーターとして見られている。冴えない日々を過ごしていた「私」は、高校時代に仲の良かった友達と久々に会った勢いで当時の憧れの的だった椎名くん(成田凌)に連絡して会いに行くことになる。その道すがら、「私」の脳裏に椎名くんとの忘れられない思い出が蘇ってくる。一方、別れた椎名への思いをまだ引きずっている「あたし」(門脇麦)は、東京への憧れと畏怖を併せ持ち地元を出ずにいた。椎名の取り巻きの中でも特に冴えない男が彼氏面してきて断るのも面倒くさく適当に遊んでいるが、心は椎名といたときの青春の輝かしい記憶に囚われたまま。二人は、この場所にはない自らの退屈を埋めてくれる何かを椎名くんに追い求める……。
「ここは退屈迎えに来て」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ここは退屈迎えに来て」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2018年10月19日 |
上映時間 | 98分 |
製作会社 | 「ここは退屈迎えに来て」製作委員会(ソニー・ミュージックアーティスツ=バップ=アスミック・エース=カラーバード=北日本新聞社=ダブ)(制作プロダクション:ダブ/製作幹事:ソニー・ミュージックアーティスツ) |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://taikutsu.jp/ |
コピーライト | (C)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会 |
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