解説
デビュー作「レバノン」でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したサミュエル・マオズが、実体験に基づき、不条理な運命を描いたドラマ。同映画祭審査員グランプリを受賞。軍人の息子の戦死の報せを受けた夫婦。やがて、それが誤報であることが分かるが……。出演は「オオカミは嘘をつく」のリオール・アシュケナージ、「ジェリーフィッシュ」のサラ・アドラー。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「運命は踊る」のストーリー
イスラエルの大都市テルアビブのアパート。ある日、ミハエル(リオール・アシュケナージ)とダフナ(サラ・アドラー)夫妻の前に軍の役人が現れ、息子ヨナタンの戦死を伝える。ショックで気を失うダフナ。ミハエルは平静を装ったものの、役人の対応に苛立ちを覚える。ところがやがて、その報せが誤りだったことが判明。安堵するダフナとは対照的に、ミハエルは怒りをぶちまけ、息子を呼び戻すように要求する。一方、ラクダが通る検問所では、戦場でありながら戦う相手もなく、ヨナタン(ヨナタン・シライ)がどこか間延びした時間を過ごしていた。そこへ現れる若者たちを乗せた自動車。いつも通りの簡単な取り調べのはずだったが……。遠く離れたふたつの場所で、父、母、息子、3人の運命が交錯し、すれ違っていく……。
「運命は踊る」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「運命は踊る」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 ドラマ |
製作国 | イスラエル ドイツ フランス スイス |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年9月29日 |
上映時間 | 113分 |
配給 | ビターズ・エンド |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/foxtrot/ |
コピーライト | (C)Pola Pandora - Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinema – 2017 |
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