バーバラと心の巨人
ばーばらとこころのきょじん I KILL GIANTS
解説
「ハリー・ポッター」のクリス・コロンバスが製作を務め、グラフィックノベル『I KILL GIANTS』を実写映画化。風変わりな少女バーバラは、“巨人”から町を守ろうと腐心している。家でも学校でも孤立する彼女に、転校生のソフィアが声を掛ける。出演は、「死霊館 エンフィールド事件」のマディソン・ウルフ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのゾーイ・サルダナ、「グリーンルーム」のイモージェン・プーツ。監督は、「HELIUM」で第86回アカデミー賞短編賞を受賞したアンダース・ウォルター。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈バーバラが魅力的だ(M・ウルフの素晴らしい演技力!)。守護霊への敬意を表して、うさぎの耳をつけた少女が見つめる、感性豊かな世界。バーバラを取り巻くハードな環境が... もっと見る
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映像演出、映画評論荻野洋一失礼ながらクリス・コロンバスがこんな繊細な企画をプロデュースする才覚を持ち合わせていたのかと、いささか意表を突かれた。「ホーム・アローン」「ハリー・ポッター」両... もっと見る
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脚本家北里宇一郎夢想の世界に生きる少女がいる。奇矯な振る舞いで孤立している。なぜそんな行動をするのか。最後に明かされるその理由が少し説明不足の感が。それより、彼女が現実へと向か... もっと見る
「バーバラと心の巨人」のストーリー
ウサギの耳を頭に付けた風変わりな少女バーバラ(マディソン・ウルフ)がひとりで森にやってきて、木々に自作の“餌”を擦り付けて回る。バーバラは町に“巨人”が襲来する日が近いことに気付いていた。巨人を倒す呪文は、奇跡の大逆転を遂げた大リーガーの名前と同じ“コヴレスキー”。巨人襲来のことを誰も信じないことを承知のバーバラは、自分の殻に閉じこもっている。兄デイヴはそんな彼女を“オタク”と呼んでバカにし、家事を一手に請け負う姉カレン(イモージェン・プーツ)は妹の話を聞く暇がない。ある日、バーバラが罠の見回りをしていると、イギリスのリーズから引っ越して来た少女ソフィア(シドニー・ウェイド)が声を掛けてくるが、バーバラは無視する。新しく赴任してきたカウンセラーのモル先生(ゾーイ・サルダナ)は、バーバラの不審な行動に目を留める。イジメっ子のテイラーたち3人組がバーバラをイジメに来たとき、モル先生から呼び出されるが、バーバラはモル先生とのカウンセリングも拒絶する。誰とも交流しないバーバラだったが、またも話しかけてくるソフィアに、遂に重い口を開く。“巨人”の話を半信半疑ながら真剣に聞くソフィアに、少しずつ心を開いていくバーバラ。そして、またもバーバラをイジメにやってきたテイラーたちからソフィアが助け、2人は急接近する。だが、バーバラの行動は次第に常軌を逸していき、ソフィアでさえ「巨人はいない」と忠告するようになる。ある日、テイラーたちに襲われたバーバラを家に送り届けたソフィアは、バーバラが決して上がろうとしない2階のある部屋で、彼女が避けてきたものを目撃する。バーバラの秘密を知ったソフィアは彼女の力になりたいと思うが、バーバラは聞く耳を持たない。モル先生はカレンから事情を聞き、バーバラに「巨人はいない。現実から目を逸らすな」と語り掛ける。バーバラはパニックを起こし、嵐の中に飛び出して行く。そして、荒れ狂う波間から巨人が現れ、彼女に襲い掛かる……。
「バーバラと心の巨人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「バーバラと心の巨人」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファンタジー ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年10月12日 |
上映時間 | 106分 |
配給 | REGENTS |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD |
公式サイト | http://barbara-movie.jp/ |
コピーライト | (C) I KILL GIANTS FILMS LIMITED 2017 |
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