解説
第31回東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞したドラマ。突然の事故で姉を亡くした青年ダヴィッドは、身寄りのない姪アマンダの世話を引き受けることになる。消えない悲しみを抱えながらも、2人は次第に絆を芽生えさせてゆくが……。主演は本作でセザール賞主演男優賞候補となった注目の若手俳優ヴァンサン・ラコスト。アマンダ役のイゾール・ミュルトリエは、ミカエル・アース監督に見出され、本作でスクリーンデビュー。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「アマンダと僕」のストーリー
夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、美しい女性レナ(ステイシー・マーティン)と出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたある日、突然の悲劇でダヴィッドの姉が死亡。悲しみに暮れるダヴィッドは、独りぼっちになってしまった姉の娘アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)の世話を引き受けることに……。親代わりとして接しようとするが、まだ若いダヴィッドには荷が重く、戸惑いを隠せない。アマンダも、母親を失ったことをなかなか受け入れられずにいた。互いに不器用で、その姿は見ていてもどかしく、しかし愛おしい。必死に逞しく生きようとするアマンダ。彼女と共に過ごすことで、次第に自分を取り戻していくダヴィッド。悲しみを抱えながらも、2人の間には少しずつ絆が芽生え始めるが……。
「アマンダと僕」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「アマンダと僕」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年6月22日 |
上映時間 | 107分 |
配給 | ビターズ・エンド |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/amanda/ |
コピーライト | (C) 2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINEMA |
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