解説
菊池真理子による同名コミックエッセイを実写映画化。父は毎日アルコールに溺れ、母は新興宗教信者。そんな両親のもとに生まれたサキは、酔って化け物となった父の奇行に悩まされ母の孤独に触れながら、崩壊していく家族を漫画として笑い話に昇華していたが……。出演は「わたしは光をにぎっている」の松本穂香、「半世界」の渋川清彦。監督は「ルームロンダリング」の片桐健滋。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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フリーライター須永貴子父親が家族を不幸にするまでお酒を飲む理由を、主人公が最後までわからないまま終わる。漫画の原作者=主人公だからといって、わからないものをわからないまま映画にするこ... もっと見る
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脚本家、プロデューサー、大阪芸術大学教授山田耕大「ルームロンダリング」は中々のものだった。それで長篇デビューした片桐健滋監督の次回作のこれは、期待に違わぬ快作。題名から連想されるような隠隠滅滅なものにはしてい... もっと見る
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映画評論家吉田広明ダメ人間ではあっても愛おしい存在として父を描けていたら少しは変わっていたのか。妻を宗教に走らせた末自殺に、娘をDV彼氏への依存症に追い込んだような存在が、死後に... もっと見る
「酔うと化け物になる父がつらい」のストーリー
普段は無口で小心者だが、酔うと“化け物”になる父・田所トシフミ(渋川清彦)と、新興宗教にハマっている母・サエコ(ともさかりえ)。そんな一風変わった家庭で育ったサキ(松本穂香)は、父のおかしな行動に悩まされるなか、次第に自分の気持ちに蓋をして過ごすようになっていた。サキとは正反対で明るく活発な妹・フミ(今泉佑唯)や、学生時代からの親友たちに支えられながら、サキは家庭の崩壊を漫画に描き、笑い話に昇華してなんとか毎日を生きている。そんなある日、トシフミに病気が発覚。それをきっかけに、サキはこれまで知ることのなかった父のことを知り、心にしまっていた父への想いに気付き始める……。
「酔うと化け物になる父がつらい」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「酔うと化け物になる父がつらい」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2020年3月6日 |
上映時間 | 95分 |
製作会社 | 「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会(吉本興業=MBS=ユニバーサル ミュージック=秋田書店=VAP=ファントム・フィルム)(制作:MBS=よしもとクリエイティブ・エージェンシー/制作プロダクション:CREDEUS) |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | 一般映画 |
公式サイト | http://youbake.official-movie.com/ |
コピーライト | (C)「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会 |
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