第三夫人と髪飾り
だいさんふじんとかみかざり THE THIRD WIFE
解説
ベトナム出身の女性監督アッシュ・メイフェアが、自身の曾祖母の体験を基に映画化。19世紀の北ベトナム。絹の里を治める富豪の第三夫人として嫁いできた14歳のメイ。さらなる世継ぎの誕生が期待される中、静かな里はさざめきたち、女たちのドラマが幕を開ける。ニューヨーク大学で映画制作を学んだアッシュ・メイフェアの脚本をスパイク・リーが激賞し制作資金を援助。「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユンが美術監修を手掛けた。メイ役は、オーディションで発掘された新人のグエン・フオン・チャー・ミー。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「第三夫人と髪飾り」のストーリー
19世紀の北ベトナム。絹の里を治める大地主(レ・ヴー・ロン)のもとに、14歳のメイ(グエン・フオン・チャー・ミー)が3番目の妻として嫁いでくる。一族が暮らす大邸宅には、穏やかでエレガントな第一夫人のハ(トラン・ヌー・イエン・ケー)とその息子ソン(グエン・タイン・タム)、美しく魅惑的な第二夫人のスアン(マイ・トゥー・フオン)と3人の娘たちがいた。そして、若き第三夫人メイには、さらなる世継ぎの誕生が期待されているのであった。まだ無邪気さの残るメイは、ふたりの夫人に見守られながら穏やかな毎日を送っていたが、やがて、ここでは世継ぎとなる男児を産んでこそ“奥様”と呼ばれることを知る。ほどなくしてメイは妊娠。出産に向けて季節が移りゆくなか、第一夫人も妊娠していることが発覚する。そんな折、メイは第二夫人のある秘密を知ってしまい……。
「第三夫人と髪飾り」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「第三夫人と髪飾り」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 歴史劇 ドラマ |
製作国 | ヴェトナム |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年10月11日 |
上映時間 | 93分 |
配給 | クレストインターナショナル |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | 1.5.1 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://crest-inter.co.jp/daisanfujin/ |
コピーライト | (C) copyright Mayfair Pictures. |
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