エタニティ 永遠の花たちへ
えたにてぃえいえんのはなたちへ ETERNITY
解説
『本を読むひと』がフェミナ賞最終候補作となったアリス・フェルネの原作小説を、「ノルウェイの森」のトラン・アン・ユンが映画化。19世紀、フランス。ヴァランティーヌは親が決めた婚約を破棄するが、それでも諦めない彼の純粋さに惹かれ、結婚を決める。出演は、「ココ・アヴァン・シャネル」のオドレイ・トトゥ、「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン、「アーティスト」のベレニス・ベジョ、「SAINT LAURENT サンローラン」のジェレミー・レニエ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「エタニティ 永遠の花たちへ」のストーリー
19世紀末のフランス。色とりどりの花々が咲き誇る広い庭のある邸宅で育った17歳のヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、先方からの希望でジュールと婚約するが、考えた末に解消する。しかし、ジュールは諦めず、ヴァランティーヌはそんな彼の純粋さに惹かれ、結婚する。ヴァランティーヌは6人の子供たちに恵まれるが、生まれて間もない赤ん坊が亡くなるという初めての不運が襲い掛かる。さらに結婚20年目を迎えた年にジュールが急逝する。第一次世界大戦が始まり、一番上の双子の息子たちが戦死する。二人の娘たち、マルゴとエリザベットの成長がヴァランティーヌの心を癒すが、エリザベットも病のために若くして亡くなる。しかし息子のアンリ(ジェレミー・レニエ)が幼なじみのマチルド(メラニー・ロラン)との結婚を決め、暗雲に覆われた日々に光が差し込む。マルゴが修道院へ入ることを決めると翳りを見せるが、初孫の存在がヴァランティーヌを元気づける。マチルドが姉妹同然に育った従姉妹ガブリエル(ベレニス・ベジョ)は、親同士が決めた相手、シャルル(ピエール・ドゥラドンシャン)と結婚する。最初はうまくいくか不安に駆られていたガブリエルだが、シャルルの誠実さに安らぎと情熱を見出していく。マチルドとアンリ、ガブリエルとシャルルは同じ建物の部屋に暮らし、ヴァランティーヌも二人を実の娘のように可愛がった。それぞれの子供たちも増えていき、大家族のような賑やかな日々が続くが、ヴァランティーヌと家族たちの運命に転機が訪れる……。
「エタニティ 永遠の花たちへ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「エタニティ 永遠の花たちへ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 文芸 歴史劇 ドラマ |
製作国 | フランス ベルギー |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2017年9月30日 |
上映時間 | 115分 |
配給 | キノフィルムズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://eternity-movie.jp/ |
コピーライト | (C) 2016 NORD-OUEST |
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