リトル・ジョー
りとるじょー LITTLE JOE
解説
第72回カンヌ国際映画祭で、エミリー・ビーチャムが主演女優賞に輝いたスリラー。バイオ企業の研究室に務めるシングルマザーのアリスは、人工的に幸福感を得られる美しい花の開発に成功する。だがその花が成長するにつれ、周囲の人々にある変化が起こり始める。共演は「007」シリーズのベン・ウィショー、「インティマシー/親密」のケリー・フォックス。監督は「ルルドの泉で」のジェシカ・ハウスナー。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家真魚八重子人工的な閉塞感を作り出した数多の映画の一本であり、その系譜としては決して突き抜けた出来ではない。しかし(もっと硬質なニュアンスでいいのに)と思っていたら、非常に... もっと見る
「リトル・ジョー」のストーリー
バイオ企業で新種の植物開発に取り組むシングルマザーのアリス(エミリー・ビーチャム)は、ある日、特殊な効果を持つ美しい真紅の花の開発に成功する。その花は、ある一定の条件-必ず暖かい場所で育てること、毎日欠かさず水をあげること、そして何よりも愛すること-を守ることで、持ち主に幸福感をもたらすという。そんななか、アリスは会社の規定を犯し、息子のジョー(キット・コナー)への贈り物として花を一鉢自宅に持ち帰る。だが“リトル・ジョー”と命名したその花が成長するにつれ、ジョーが奇妙な行動をとり始めるのだった。一方、アリスの同僚ベラ(ケリー・フォックス)は、愛犬ベロが一晩リトル・ジョーの温室に閉じ込められて以来、様子がおかしいと確信。その原因が花の花粉にあるのではないかと疑念を抱く。そして、アリスの助手クリス(ベン・ウィショー)もリトル・ジョーの花粉を吸い込み、いつもとは違う様子を見せ始めていた……。
「リトル・ジョー」の映像
「リトル・ジョー」の写真
「リトル・ジョー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「リトル・ジョー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF ドラマ |
製作国 | オーストリア イギリス ドイツ |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2020年7月17日 |
上映時間 | 105分 |
配給 | ツイン |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://littlejoe.jp/ |
コピーライト | (C)COOP99 FILMPRODUKTION GMBH / LITTLE JOE PRODUCTIONS LTD / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019 |
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