解説
アメリカの初期の宇宙開発計画に参加したパイロットとその家族をめぐるドラマ。製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・D・ブルベイカー。監督・脚本は「SF/ボディ・スナッチャー」(78)のフィリップ・カウフマン。原作はトム・ウルフの『ザ・ライト・スタッフ』(中公文庫)。撮影はケイレブ・デシャネル、音楽はビル・コンティ、特殊視覚効果はゲイリー・グティエレツが担当。チャック・イエガーがテクニカル・コンサルタントとして参加し、端役でも出演している。出演はサム・シェパード、スコット・グレン、エド・ハリス、デニス・クエイド、バーバラ・ハーシーなど。アメリカ公開版は3時間12分。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー、ビスタサイズ。1983年作品。
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「ライトスタッフ」のストーリー
1947年10月、空軍パイロットのチャック・イエーガー(サム・シェパード)がXー1ロケットで初めて音速の壁を破った。ゴードン・クーパー(デニス・クエイド)が妻トルーディ(パメラ・リード)とエドワーズ空軍基地にやってきたのもこの頃だった。2人はガス・グリッソムと彼の妻ベティ、デイク・スレイトンと彼の妻マージに会う。妻たちは夫が墜落死するかもしれないという悪夢を共有していた。57年10月、ソ連がスプートニクの打ちあげに成功。驚いたアイゼンハワー大統領は、パイロットの中から宇宙飛行士を選ぶように命じた。イエーガーは「実験室のネズミ」になる気はなかったが、多くのパイロットが興味を示した。ニュー・メキシコのアルバカーキで、適格検査が行なわれ、その結果、7人が選抜された。スコット・カーペンター、アラン・シェパード(スコット・グレン)、ジョン・グレン(エド・ハリス)、ウォーリー・シッラ、それにクーパー、スレイトン、グリッソムで、彼らは一夜にして英雄となった。訓練は厳しかった。彼らは連帯して、彼らを実験動物的に扱うNASAの科学者、エンジニアに抵抗した。61年、シェパードがアメリカ人として、初の宇宙飛行に成功した。つづくグリッソムは、着水時にカプセルのハッチが爆破するという不幸な事故で、妻のベティが待望していたホワイト・ハウスには招かれなかった。次にジョン・グレンが宇宙へ飛び出した。宇宙飛行士とその妻たちはヒューストンのアストロドームで、リンドン・B・ジョンソン副大統領の催した大祝賀会に参加する。その後、カーペンター、シッラが有人軌道飛行をなしとげ、イエーガーはNFー104スター・ファイターに乗り、途中できりもり状態になるが、九死に一生を得た。63年5月、クーバーはジェミニ5で190時間56分の耐久時間の記録を樹立した。(ワーナー映画配給*2時間40分)
「ライトスタッフ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ライトスタッフ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1983 |
公開年月日 | 1984年9月8日 |
上映時間 | 160分 |
製作会社 | ロバート・チャートフ=アーウィン・ウィンクラープロ(ラッド・カンパニー作品 |
配給 | ワーナー映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
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