解説
「ブレス しあわせの呼吸」などの脚本家ウィリアム・ニコルソンが、両親との実体験を基に監督・脚本を手がけた人間ドラマ。29年間連れ添ったグレイスとエドワードだったが、一人息子ジェイミーが久しぶりに帰郷したある日、突如エドワードが別れを切り出す。妻グレイスを「20センチュリー・ウーマン」のアネット・ベニング、夫エドワードを「マイ・ブックショップ」のビル・ナイ、二人の息子ジェイミーを「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーが演じる。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家小野寺系夫婦関係の危機を、深刻かつ知的に描いた内容に驚かされる一作。作家であり脚本家としてのキャリアも豊富なウィリアム・ニコルソンの小説を、自身が監督として映画化してい... もっと見る
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映画評論家きさらぎ尚当事者夫婦と息子の三人の、人物描写と話の運びが巧みだ。関係が完全に破綻した者同士が同じ家で暮らす残酷さを鋭く描写する。それも互いの欠点をぼかすことなく、である。... もっと見る
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「幸せの答え合わせ」のストーリー
イギリス南部にある町シーフォード。この海辺の町の付近では、崖下にホープ・ギャップと呼ばれる美しい入り江が広がっている。そんなシーフォードに住むグレイス(アネット・ベニング)とエドワード(ビル・ナイ)は、まもなく結婚29周年を迎えようとしていた。仕事を引退したグレイスは詩集づくりに時間をかけ、一方のエドワードは教師をしている。独り立ちした一人息子のジェイミー(ジョシュ・オコナー)が久しぶりに帰ってきたある週末、エドワードは突如家を出ていくと言い出し、グレイスに別れを告げた。グレイスとジェイミーはその理由を聞いても受け入れがたく、グレイスは絶望と怒りに支配される。そんな母を支えるジェイミーも、自分自身の生き方や人間関係を見つめ直していく。
「幸せの答え合わせ」の映像
「幸せの答え合わせ」の写真
「幸せの答え合わせ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「幸せの答え合わせ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2021年6月4日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | Origin Pictures |
配給 | キノシネマ(提供:木下グループ) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://movie.kinocinema.jp/works/hopegap |
コピーライト | (C) Immersiverse Limited 2018 |
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