解説
わずか17歳で死んだ伝説のロックンローラー、リッチー・バレンスの生涯を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはスチュアート・ベンジャミン、製作はテイラー・ハックフォードとビル・ボーデン、脚本・監督はルイス・ヴァルデス、撮影はアダム・グリーンバーグ、美術はヴァンス・クレシマンが担当。出演はルー・ダイアモンド・フィリップス、イーサイ・モラレス、ロザンナ・デ・ソート、エリザベス・ペーニャほか。
ユーザーレビュー
「ラ・バンバ」のストーリー
北カリフォルニア、1957年夏。果実農場の従業員リッチー・バレンズエラ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は、いずれは好きなギターを生かした音楽の道へ進むことを夢みる16歳の少年。そして、幼い妹たちを支える母コニー(ロザンナ・デ・ソート)に一軒屋をプレゼントしたいと思っている。ある日、詐欺師で刑務所に入っている兄のボブ(イーサイ・モラレス)が刑期を終えて帰って来た。父親が違い、性格も対照的な2人だったが、兄弟仲は良かった。が、女に手の早いボブは、早速、リッチーのガールフレンドのロージー(エリザベス・ペーニャ)のバージンを奪ってしまう。やがて一家は、南カリフォルニアヘ移った。ボブと離れがたいロージーも一緒だ。リッチーの新しい学園生活が始まった。ブロンドの可愛い少女ドナ(ダニエル・フォン・ゼルニック)が彼のアイドルとなった。リッチーはロックの練習に熱を入れ、地元のバンドにも入ることができた。やがてッリッチーとフライング・ギターズ」という自分のバンドを結成、町の体育館でデビューコンサートを開くが、酔っぱらったボプのために大乱闘が生じ、コンサートはメチャメチャになる。しかし、その演奏を聞いていたデルファイ・レコードのプロデューサー、ボブ・キーン(ジョー・パントリアーノ)は、数日後、レコード吹き込みをリッチーに申し込んだ。小躍りするリッチー。芸名をリッチー・バレンスとし、デビュー作はドナへの愛を切々と謳い上げたものだったが、実生活の2人の仲は、彼女の父の存在で思うようにいかず、また、ボブも弟の成功を横目に荒れていた。そのデビュー曲、「カモン・レッツ・ゴー」を皮切りに、「ドナ」「ラ・バンバ」と大ヒットを記録、今やリッチーはロックのニュースターとして大変な人気者となり、母にも待望の一軒家をプレゼントできた。リッチーはファミリーとともにクリスマスを過ごした後、バディ・ホリー、ビッグ・ボッパーらとコンサート・ツアーに旅立った。ツアーの途中、リッチーは仲たがいしている兄に電話を入れた。それが、家族がリッチーの声を聞いた最後となった--。1959年2月3日、若きロックンローラーたちを乗せた飛行機がレーダーの航跡から消えた。リッチー・バレンス、17歳。わずか8ヵ月でロックの頂上を極めた少年の、あっけない死だった。
「ラ・バンバ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ラ・バンバ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1987 |
公開年月日 | 1987年11月14日 |
上映時間 | 108分 |
製作会社 | ニュービジョンズ・プロ作品 |
配給 | コロムビア映画作品 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
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