解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
映画公開時に観ていましたね。
ショーン・コネリー、ダスティン・ホフマンという役者を使い、監督シドニー・ルメットでこの程度に映画にしてしまったか。問題は原作、脚本にあるのかな。祖父ジェシー(ショーン・コネリー)、父ヴィト(ダスティン・ホフマン)、息子のアダム(マシュー・ブロデリック)が3人である会社の研究所に窃盗に入ることになる。しかし、アダムのミスで...。
映画の出だしは良かったんだよな。ブロンクスの風景を撮しだして、町の雰囲気なんか良かった。前半の犯罪計画から実行、そしてミスするところまでは良かった。後半がどうも筋が悪い。盗まれた側は盗まれた物がまがい物と知っていて、それでもだんまりをしている。あるいは中国人研究者1人の計画だったのか。このことが話の流れに全く乗ってこない。どういうこと?何らかの伏線かと思ったら、ジェシーが中国人科学者を問い詰めて白状させて終わりになってしまう。このシーン、あとに繋げないならなんで必要だったの?ショーン・コネリーは孫が捕まった後、姿をくらましていたが、くらましていた間、何をやっていたの?
この映画、何を描きたかったのだろう。親子3代の絆のあり方を描きたかったのか?でも、描き切れていない、いや、もといなにも描かれていない。ラストの父と息子が和解したみたいに描かれているが、何がきっかけで和解したの?祖父と父との関係は?祖父が孫に父のことを「あいつはダメな奴だ」といった意味は?何処が?なんか、なんの解決もせずに話が終わっている。最後のブロンクスのアパート屋上での祖父の葬儀パーティで、火葬した祖父の灰を散骨するが、なんか意味ありげにとっているが、何処に意味があるのかわからない。
もったいない。映像は良かったのに。
ショーン・コネリーにはもっと出番がほしかった。マシュー・ブロデリックは出始めの頃、「トーチソング・トリロジー」で良い役をやっていて、「グローリー」(映画自体は大した映画ではなかった)では主役をやっていて、これから主役級の映画に出てくるんだろうなあ、と思っていてが、エメリッヒの「ゴジラ」でバカな役をやっていて、この映画でもバカ役で、その後の音沙汰を知らなかったが、ちょくちょく脇で出ているようです。この映画では、顔がバカ顔に見えてしまいました。
「ファミリービジネス」のストーリー
「ファミリービジネス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ファミリービジネス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1989 |
公開年月日 | 1990年1月27日 |
上映時間 | 114分 |
製作会社 | ゴードン・カンパニー作品 |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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