解説
沖縄・コザを舞台に日本復帰前の70年代と現代が交錯するタイムスリップ・ロックンロール・エンターテインメント。第3回未完成映画予告編大賞グランプリならびに堤幸彦賞を受賞した沖縄出身の平一紘がオリジナル脚本を書きあげ、全編沖縄ロケで撮影した。アメリカ世(アメリカ統治の時代)やベトナム戦争当時の沖縄の世相などを盛り込み、沖縄の歴史や現在と未来を描き出す。1970年に結成したロックバンド「紫」が楽曲を提供し、劇中で登場するバンドのライブ音源を新たにレコーディング。主題歌は沖縄県出身のバンド、結成20周年を迎えたORANGE RANGEが歌う「エバーグリーン」。沖縄が育んだ、三線とは違うもうひとつの音楽の魅力が存分に味わえる。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「ミラクルシティコザ」のストーリー
沖縄市コザ、かつては隆盛を極めた街だが、現在ゴーストタウンの一歩手前……。そこで暮らす翔太は、特にやりたいこともなく、怠惰な日々を過ごしていた。彼にはちょっと変わった祖父のハルがいた。ハルはかつて、ベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラーだった。ある日、ハルを交通事故で亡くし、失意の翔太の前に現れたのは、なんと死んだはずのハル。「やり残したことがある」とハルが翔太の体を乗っ取ると、翔太の魂はタイムスリップして1970年のハルの体へ入ってしまう。ベトナム戦争特需に沸く70年代の沖縄で、驚きの真実を知った翔太は、未来へのサプライズを仕掛けようとするが……。
「ミラクルシティコザ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ミラクルシティコザ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF コメディ ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022年2月4日 |
上映時間 | 119分 |
製作会社 | オフィスクレッシェンド(制作プロダクション:PROJECT9) |
配給 | ラビットハウス |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | https://miraclecitykoza.com/ |
コピーライト | (C)2021 Office Crescendo |
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