解説
精神分析医セオドラ・アイザック・ルービンの体験をエレノア・ペリーが脚色、その夫フランク・ペリーが演出した純愛心理ドラマ。撮影はレオナード・ハーシュフィールド、音楽はマーク・ローレンスが担当した。出演はキア・デュリア、ジャネット・マーゴリン、ハワード・ダ・シルヴァ、ネヴァ・パターソン、リチャード・マクマレイほか。製作はポール・M・ヘラー。ベニス映画祭最優秀監督賞ほかをうけている。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「リサの瞳のなかに」のストーリー
デイヴィッド(キア・デュリア)は優秀な青年であるが、病的なほど潔癖で、他人に身体をさわられることを極度に嫌っていた。そのため彼は特殊教育学校に入学した。担任のスウィンフォード博士(ハワード・ダ・シルヴァ)の経験豊かで温厚な指導にもかかわらず、博士を嫌悪し軽蔑した。彼はいつも1人だった。そんなある日、この学校に来て3年になるリサ(ジャネット・マーゴリン)という少女に出会った。彼女は現実と遮断された世界に生きる少女で、いつも詩のような韻をふくんだ話しかたをした。2人は互に友人を求めあう気持ちからすぐ親しくなった。にもかかわらず、リサの先生が彼の肩に手をふれたことで、先生を罵倒さえするのだった。そんな日、彼は必ず夢を見た。自分が死刑にされる夢を。翌日、夢の内容を博士に話すと、博士はその夢を分析してくれた。それがあまりに自分の弱点をついていることで、大きなショックをうけた。そして少しずつ正常になっていった。クリスマスの買物で外出した時、彼らをとりまく現実のきびしさにデイヴィッドは強く生きていかねばならないことを悟った。ほかの学生達とも親しくなり、サイモンという友人もできた。だがリサは、少女らしい感情から嫉妬した。けれど2人は仲が良く一緒に散歩したとき、彼はリサにいった。「きみは美しい少女だよ」両親が引きとりに来て、デイヴィッドは退校したがすぐに懐しい学校にもどってきた。博物館へ見学に行き、肉親の情愛を示した彫像の前から離れようとしなかったリサをみて、デイヴィッドは、彼女の病気をなおせるのは自分しかないと決心したのだった。
「リサの瞳のなかに」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「リサの瞳のなかに」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1962 |
公開年月日 | 1964年11月7日 |
製作会社 | コンチネンタル・フィルム映画 |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1964年11月上旬号 | 新作グラビア リサの瞳のなかに |
1964年12月下旬号 | 外国映画紹介 リサの瞳のなかに |
1965年1月上旬新年特別号 | 外国映画批評 リサの瞳のなかに |