解説
この作品のレビュー
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ミャーノフ大佐
中学から高校の頃であろうか、映画雑誌「スクリーン」の中の記事で西部劇の話になると大体出てきたこの映画のタイトル。映画タイトルが変わっているのでどんな映画か興味があった。高校時代であろうか、大学時代であろうか、テレビで放映されたことがあるが一部しか見ていなかった。そのシーンはあの決闘シーンである。多分、リバティ・バランスを射った男が誰か知っていたので最後まで見ていたと思う。
原作がちょっと変わった味なのか、面白い筋立てである。登場人物達も面白い。さて、リバティ・バランスを射った男は誰でしょう?
舞台は、メキシコ系住人がいる事、1900年前後に準州から州に昇格していることからアリゾナかニューメキシコか。砂漠があるとのことなのでアリゾナかな。時代は車がまだないから1910年代くらい。回想部分はそれから2,30年前だから1880~90年代か。
映画は上院議員夫妻が西部の小さな町に降り立ったところから始まる。上院議員ランスがジェームズ・ステュアート、その妻ハリーがヴェラ・マイルズ。その町には古い知人がたくさんいた。彼がその町を訪れたのは恩人のトム(ジョン・ウェイン)が亡くなったからだ。新聞記者のインタビューに答える形で過去の回想シーンに入っていく。
リバティ・バランスは無法者で法を無視して強盗したり、町の酒場で暴れたりして、やりたい放題。
でこのリバティ・バランス、あれ見た顔と思ったらリー・マーヴィンじゃないですか。それに彼の子分にリー・ヴァン・クリーフが出ているじゃないですか。これだけでおなかいっぱい。ジョン・ウェインにジェームズ・ステュアート、さらに悪役に先の2人。さすがジョン・フォードの西部劇。
と言ってもこの映画は従来の西部劇とはひと味違う。ちょうど銃と暴力による時代から法と秩序への時代への移行とも言えるだろうか(120年後に再び力を崇拝する大統領が誕生したけど)。そしてそんな時代のジョン・ウェインは女に振られてしまうんだなあ。これまでのジョン・ウェインだったらそんなことなかったのに。
ジェームズ・ステュアートはこの時代の2,30年後にもスミスとなって上院議員になりました。(「スミス都へ行く」)
「リバティ・バランスを射った男」のストーリー
「リバティ・バランスを射った男」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「リバティ・バランスを射った男」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 西部劇 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1962 |
公開年月日 | 1962年8月7日 |
製作会社 | パラマウント(ジョン・フォード・プロ)映画 |
配給 | パラマウント映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
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