解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
89bubble93
-
ミャーノフ大佐
公開時、映画雑誌で紹介されていたことを憶えている。監督のマイク・ニコルズは「バージニア・ウルフなんかこわくない」、「卒業」で注目されていた監督だから、その後の「キャッチ22」や本作も注目を集めていたと記憶している。ただ、当時は観ていない。
画面の構図は、カメラマンは違うのに「卒業」に似ているところが随所に出ている。ジョナサン(ジャック・ニコルソン)とサンディ(アート・ガーファンクル)の学生時代から20年間の友情を描いている、といえば間違いだろうなあ。どちらかというと、心理劇?哲学的?、男と女の性に対してのテーゼとアンチテーゼ?原題「Carnal Knowledge」だから性的なテーマではあるんだろうなあ。邦題つけるのに苦労したろうなあ。「愛の狩人」か。あながち間違いでもないか。なんとなく言いたいことは判るような気もするんだけど...。観客に理解してもらえるかなあ。
キャンディス・バーゲンがクレジットで2番目に出てくるけど、登場シーンは前半1/3くらい。リタ・モレノもほんのちょっとだけの出演。やっぱりアン=マーグレットの登場シーンが存在感あるね。ゴールデン・グローブの助演女優賞取っただけある。きちんと裸になって、豊満な体を見せてくれた。ジャック・ニコルソンはもうこの頃から癖のある役を演じていたんだ。顔が顔だけに、なのかな。
映画の始めの方でアート・ガーファンクルがキスしながらキャンディス・バーゲンの胸を触るシーン、映画雑誌で誰かが評論していた。で、この映画観たことないはずなんだけど、映画の最後の方でジョナサンがサンディとサンディの彼女にスライドを見せているシーン、キャンディス・バーゲンのスライドをすぐに飛ばすカット、憶えているんだよなあ。ひょっとして観たことあるのかな。
マイク・ニコルズは若い頃は良い映画撮っていたのに、混迷の時期を経てプログラムピクチャー監督になってしまった。「ワーキング・ガール」はそこそこヒットしたけど、「心の旅」なんか誰が撮っても良かったし、「ウルフ」なんかはどうでも良い映画だった。正直マイク・ニコルズもここまで来てしまったか、という思いだった。
「愛の狩人」のストーリー
「愛の狩人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「愛の狩人」のスペック
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1971年7月上旬夏の特別号 |
「バニシング・ポイント」とアメリカン・ニュー・シネマの屈折点 特別グラビア セクシュアルな問題映画 「愛の狩人」 |
1971年12月下旬号 |
外国映画紹介 レッド・サン 映画批評 パリは霧にぬれて 外国映画紹介 パリは霧にぬれて 特別グラビア 愛の狩人 「愛の狩人」マイク・ニコルズが描く愛と青春についての考察 |
1972年1月上旬新年特別号 |
映画批評 レッド・サン 外国映画紹介 愛の狩人 |
1972年1月下旬正月特別号 |
グラビア フレンチ・コネクション/W・フリードキン DISK 新譜紹介 愛の狩人 |
1972年2月下旬号 |
特別グラビア フレンチ・コネクション 現代のニューヨークの風景の中のスリルとアクチュアリティ 「フレンチ・コネクション」の面白さ シナリオ フレンチ・コネクション 今号の問題作1 愛の狩人 |