解説
マイケル・キートンが主演・製作を兼任した実録ドラマ。アメリカを襲った9.11テロの発生直後、約7000人ものテロ被害者に補償金を分配する国家的な大事業に挑む弁護士のケン・ファインバーグ。犠牲者遺族の苦悩と向き合いながら、前代未聞の難題に立ち向かってゆく。共演は「魔女がいっぱい」のスタンリー・トゥッチ、「セントラル・インテリジェンス」のエイミー・ライアン。監督は『リトル・アクシデント 闇に埋もれた真実』のサラ・コランジェロ。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「ワース 命の値段」のストーリー
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。未曾有の大惨事の余波が広がる同月22日、被害者と遺族を救済するため、政府は補償基金プログラムを立ち上げる。プログラムを束ねる特別管理人に就いたのは、ワシントンD.C.の弁護士ケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)。調停のプロを自認するファインバーグは、独自の計算式に則って個々人の補償金額を算出する方針を打ち出す。だが、様々な事情を抱える被害者遺族の喪失感や悲しみに接するなか、ファインバーグ率いるチームは数々の矛盾に直面してゆくのだった。被害者遺族の対象者80%の賛同を得ることを目標とするチームの作業は停滞する一方、プログラム反対派の活動は勢いを増す。やがてプログラム申請の最終期限である2003年12月22日が刻一刻と迫り、苦境に立たされたファインバーグは大きな決断を下すのだが……。
「ワース 命の値段」の映像
「ワース 命の値段」の写真
「ワース 命の値段」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ワース 命の値段」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2023年2月23日 |
上映時間 | 118分 |
製作会社 | MadRiver Pictures=Anonymous Content=Sugar23=Royal Viking Entertainment=SteeplechaseAmusements |
配給 | ロングライド(提供:ギャガ=ロングライド) |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://longride.jp/worth/ |
コピーライト | (C)2020 WILW Holdings LLC. All Rights Reserved. |
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